瀬戸内海の絶景と天然温泉、地元食材の地中海風料理を満喫できるリゾート宿。全32室がオーシャンビューで、非日常を味わえる癒やしの時間を過ごせます。『ミシュランガイド ホテルセレクション2025』にも選出された注目の宿をご紹介します。


江田島の自然に包まれる、全32室オーシャンビューの温泉宿「江田島荘」

広島市からフェリーで約30分。瀬戸内で4番目に大きい島・江田島に、2020年7月、全32室の温泉宿「江田島荘」がオープンしました。江田島荘は、牡蠣や柑橘に恵まれた島の自然を身近に感じながら、源泉かけ流しの温泉、オーシャンビューの客室、地元食材を生かした地中海風料理を楽しめる宿です。サイクリングやSUPなどのアクティビティとあわせて、こころと身体を整える滞在がかないます。

館内を案内してくれたのは総支配人の阿部 直樹さん。全国のホテルの開業や立て直しに携わってきた阿部さんは、江田島荘のために家族と江田島に移住しました。

「瀬戸内の景色やのんびりした島の雰囲気が大好きなんです」という阿部さん。訪れる人が「もう1つの我が家」と思いたくなるような温泉宿を目指しているそうです。

そんな阿部さんが3ヶ月以上悩んで決めたというロゴは、菊がモチーフ。実は江田島市の「市の花」が菊なんだそう。菊の花言葉には「元気になる」という意味があり、「こころと身体が元気になる温泉宿」をコンセプトにしている江田島荘にぴったりということでこのロゴデザインが選ばれました。


堀木エリ子氏の和紙アートが彩るラグジュアリーな館内空間

建物の中に一歩足を踏み入れると、和紙造形作家の堀木エリ子(ほりき・えりこ)氏が手がけたインテリアが非日常を演出してくれます。エントランスからラウンジに抜けるスペースの壁一面に設けられた和紙アートは、海のゆりかごといわれるアマモをモチーフにした幻想的なデザイン。歌舞伎座の緞帳を手がけるほか、首相官邸にも作品を納めているという堀木エリ子氏。壁一面サイズの和紙を作れるのは、日本で彼女だけなんだそう。

他にもラウンジでひときわ存在感を放つ、全長6メートルの和紙の照明。実は筒の底部(下)には、あるお酒メーカーのロゴが入っています。ご縁があって実現したそうですが、果たしてどこのメーカーのロゴなのか、現地でぜひお確かめください。(ヒントはある動物です!)


READAN DEAT選書の本と万年筆がそろう、文化的な滞在空間

ラウンジの奥には、広島で人気の本屋さん「READAN DEAT(リーダンディート)」によって選書された本が並ぶミニライブラリーもあります。本は施設内であればどこでも持ち出して読むことが可能です。また同じスペースにはセーラー万年筆のインク120本とガラスペンや熊野筆の筆ペンが備えられ、旅の思い出をしたためられる空間も。読書や手紙を書く時間そのものが、江田島荘らしい滞在体験の一部になっています。

ミニライブラリーについて阿部さんは、「日々の喧騒を離れて、ここでしか出会えない本と出会ったり、手紙を書いたり、お酒や食事を楽しんだり。ゆっくりと旅時間を満喫してほしいんです」と語ってくれました。


足湯で楽しむ江田島の海辺時間

江田島荘のお庭や目の前の海岸へは、宿泊客専用キーで自由に出入りすることができます。庭には、瀬戸内海を望む足湯スペースもあります。

外出用に貸出の帽子やサンダル、シートなどが用意され、至れり尽くせり。

季節、時間帯によって刻々と移り変わる景色が疲れた心と体を穏やかに癒やしてくれます。


江田島の旬を楽しむ、地元食材の地中海風料理

画像提供:江田島荘

夕食は、2025年に新しく料理長に就任した倉地大さんによる地中海風料理です。四季折々の地元食材を使ったコースで、江田島の山海の幸を楽しめます。

朝食は「島のお母さんの朝ごはん」をイメージした和食。江田島沖で獲れた魚で作ったお刺身がおすすめだそうです。

広島を訪れた方にはやっぱり地酒を味わってほしい。そんな気持ちから一升瓶が入るようわざわざ特注した日本酒専用セラーがレストラン入り口に鎮座しています。一升瓶が並ぶ光景は印象的。

食事を通じて、江田島や広島の旬の恵みを感じられるのも江田島荘の魅力です。


瀬戸内海を望む全室オーシャンビューの客室でくつろぐ

江田島荘の客室は、32室すべてがオーシャンビューです。開放的な窓からは、牡蠣筏が浮かぶのどかな瀬戸の景色を眺めることができます。

内装はくつろぎの畳敷きのスペースや江田島で130年以上続く「紙布(しふ)」生産工場で織られた壁紙などシックで落ち着いた雰囲気。(写真は特別室)

総支配人の阿部さんのこだわりはお布団にも。使われているのは石川県の老舗布団店「石田屋」の布団とシーツ。寝つきが良くない子どもでも、石田屋の布団ではすぐ眠りにつくことがあるそうです。

石田屋の布団とシーツが採用されたのには、実は深イイ理由があります。

江田島荘において障がい者雇用にも力を入れていた阿部さんは、シーツのクリーニング施設を近所につくって、10人の障がいのある方を採用することにしました。しかし、洗濯はできるけどアイロンがかけられないという問題が発生。その解決のためにアイロン不要のシーツを全国に探し求め、やっと見つけたのが石田屋の布団とシーツでした。阿部さんの強い想いに共感した石田屋が特別に仕入れに応じてくれたそうです。いかにシワなくというのが常識のホテル業界で前代未聞のチャレンジでしたが、蓋を開けてみると大好評。利用したお客さんからの問い合わせが殺到したため、現在ホテルの売店でシーツと枕カバーを販売中です。


肌ざわりにも配慮した、江田島荘の上質なアメニティ

アメニティも宿泊人数分を別パッケージで用意し、色分けするというこだわりよう。

タオルもフルオーガニックIKEUCHI ORGANICのタオルが採用されています。


高濃度ラドン泉の大浴場と、2つの半露天貸切風呂を完備

江田島荘の温泉は、地下1,700メートルから汲み上げた高濃度ラドン泉(11.8マッヘ)です。放射能泉としては珍しく約30℃の温度を保つ貴重な源泉を、加温・加水しない源泉かけ流しの「ぬる湯」としても提供しています。

家族で瀬戸の景色を独り占めできる貸切風呂は、半露天のオーシャンビューとなっています。

別棟に設けられた大浴場は、日帰り入浴施設として宿泊客以外にも解放されています。

露天風呂、寝湯、ミストサウナなど多様なお風呂を完備。

そして、大浴場は夜になるとバーに変身。バーテンダー歴50年のベテランバーテンダーが夜な夜な美味しいお酒を振舞ってくれるのだとか。宿泊者にとって印象に残る演出の一つです。


江田島を愛するスタッフが支える温かなもてなし

江田島荘の魅力はなんといっても「江田島を愛するスタッフによるおもてなし」です。江田島荘で働いているのは、江田島で生まれ育った人や移住してきた人、江田島の魅力を発信したい人、江田島のために何かをしたい人。「江田島」をキーワードに、18歳から78歳まで幅広い世代のスタッフが集まっています。

阿部さんが彼らに伝えているのは「愛のあるおもてなしをしてください」ということだけ。マニュアルにとらわれすぎないアットホームな接客はお客様にも喜ばれているそう。

ホスピタリティが隅々まで行き渡った、とても心地いい温泉宿。

あなたの旅の選択肢にぜひ加えてみてください。

FAQ

Q1. 江田島荘は広島市内からどのくらいで行けますか?

A. 江田島荘は、広島市からフェリーで約30分の江田島にある温泉宿です。都市部からアクセスしやすく、瀬戸内の島ならではの穏やかな時間を楽しめます。

Q2. 客室にはどんな特徴がありますか?

A. 江田島荘は全32室で、すべての客室がオーシャンビューです。瀬戸内海を望む景色とともに、ゆったりとした滞在を満喫できます。

Q3. 江田島荘の温泉はどんなお湯ですか?

A. 江田島荘の温泉は、地下1,700メートルから汲み上げた高濃度ラドン泉です。源泉は約30℃で、加温・加水をしない源泉かけ流しの「ぬる湯」もあり、日常の疲れを癒します。

江田島荘

住所/広島県江田島市能美町中町4718
TEL/0823-27-7755
IN15:00~19:00/OUT11:00まで
HP:https://etajimasou.jp/


瀬戸内Finder編集部

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瀬戸内Finder