去年4月、広島県府中町で男性(当時52)が殺害され、10代の男女3人が逮捕された事件。3人のうち主犯格とされ、強盗殺人の罪に問われる広島・府中町の少年(17)の裁判員裁判が14日、広島地裁で始まりました。

起訴状によりますと、少年は男(19)と共謀して男性から金品を脅し取ろうと考え、去年4月12日の夜に府中町の水分峡森林公園に誘い出し、男性の頭などを木の棒で殴って殺害。その後、現金8万1000円が入った財布を奪ったとされています。

起訴内容について問われた少年は「殺意の部分だけは違います。それ以外の部分は合っています」と起訴内容を一部否認しました。

共犯の女(19)が証人として出廷

14日の初公判では、交際相手で共犯とされる女(19)が証人として出廷。事件にいたるまでの経緯について、証言しました。

Q「事件前に少年と何度くらい会ったことがある?」
A「3、4回です」
Q「共犯の男とは?」
A「1度だけです」
Q「事件を計画したのは少年?」
A「そうだと思います」
Q「少年からどのような事を言われた」
A「援助交際がバレた後、『お金を取るからパパ活相手を広島に呼んでほしい』と言われました」
Q「何人くらいに声を掛けましたか」
A「10人くらいです。その中に被害者の男性がいました」
Q「なぜ男性がターゲットに?」
A「連絡が返ってきた中で、一番早い日に来られる人だったからです」

少年「管理棟に裏に連れて行って...」

Q「犯行場所を決めたのは誰?」
A「少年だと思います」
Q「場所はどうやって知った?」
A「電話で指示されました」
Q「他に指示は?」
A「『男性を管理棟の裏に連れて行って、そこでズボンを下ろして。その様子を少年らが動画を撮り、それを使って脅す』と伝えられました」
Q「少年との関係は男性に伝えた?」
A「全く知らない人のフリをするように言われました」
Q「なぜ?」
A「警察に取り調べられるとき、少年や男の名前が出ないようにするためです」

「覚えていません」と繰り返す女

女は少年と知り合った経緯や事件の計画段階に関する質問はついてははっきりと答えていました。

一方で、事件当日の詳細や、少年が木の棒を振り下ろし、男性に致命傷を与えた瞬間についての質問には「覚えていません」と繰り返しました。

その理由として「目を閉じたり耳を塞いだりしていて、所々記憶が飛んでいる」としています。

裁判は22日に結審し、判決は29日に言い渡されます。