東海道・山陽新幹線の一部の列車に、この秋、特別個室「Supreme Class Cabin(スプリーム・クラス・キャビン)」が登場します。デビューを前に開かれた報道機関向けの試乗会に参加しました。

特別感漂う個室の入口は、改札で通過する際に使用するICカードかQRコードで解錠・施錠します。座り心地は抜群で、革の素材感はもっちりして肌触りはとても良いです。試乗会に参加したRCCの橋本莉奈アナウンサーは「ホテルの部屋ごと移動しているような感覚」と興奮気味です。

個室には2パターンが

個室は2パターンが用意されています。ひとつは、7号車に設けられている、最大2人まで利用ができるタイプの個室。中にはリクライニングシートとソファが用意されています。幅は1m、長さは2.7mです。

7号車の個室(2人利用可)

もうひとつは、10号車に設けられている、リクライニングシートのみが用意された個室。1人利用専用で、幅は1m、長さは1.9mが確保されています。

10号車の個室(1人利用)

ウェルカムサービスとして、無料で飲み物とお菓子が用意されるということです。

照明は4種類に切り替え可能

いずれの個室もリクライニングシートにはタブレット端末が付いていて、風量や照明の色が調整できます。照明は「ノーマル」「ビジネス」「リラックス」「おやすみ」と、全4種類から使い分けができます。

照明は4種類

さらに、シートにはスピーカーが内蔵されています。スマートフォンなどをBluetoothで繋ぎ、音楽やラジオなどをシート上部、ヘッドレスト部分のスピーカーから流すことができます。

シートスピーカーはヘッドレストに

新技術と個室空間で、音漏れを気にせずに楽しめるそうです。

気になる運賃は?

気になるのが運賃。例えば広島~東京間の運賃は、2人でも使える7号車は、1人8万6620円、2人だと10万5000円。一番安い1人用個室の10号車でも、普通車の3倍以上となる6万20円します。(いずれもスマートEXの場合。エクスプレス予約の場合は多少安くなります。)

個室はデッキ部分に設置

JR西日本新幹線企画部の宮内栄治部長は、導入の経緯を「グリーン車よりもさらに上質で快適な設備・サービスを求めるお声があることがわかったため」と説明します。

JR西日本 新幹線企画部 宮内栄治部長

利用シーンを尋ねてみると「私の場合は、高齢になっている自身の父親にいつかプレゼントしたいと思っております」と話していました。

「スプリーム・クラス・キャビン」が搭載された新幹線は、10月1日にデビューします。最初は上下あわせて12本程度ですが、順次、本数が増やされる予定だということです。

また、来年度には今秋登場する個室に加えて、新たに半個室タイプも設置される予定だということです。