アメリカの半導体大手、マイクロンテクノロジーの日本法人・マイクロンメモリジャパン広島工場で、最先端の半導体を製造する新たな建物を建設する工事が始まりました。生成AIの普及で半導体の需要が拡大する中、広島は国内の製造拠点として存在感を高めることはできるのでしょうか。
ソフトバンクグループの孫正義会長に、経済産業省の赤沢亮正大臣。さらに地元選出の岸田文雄元総理。4日、東広島市のマイクロンメモリジャパン広島工場で開かれた起工式です。関係者が持っているのは鍬ではなく、アメリカンスタイルのシャベルです。
「3、2、1、GO!」
マイクロンは、AIの普及によるデータセンターなどの需要の拡大を受け、2029年度以降、半導体の次世代DRAMと、HBMと呼ばれるAI向け高性能メモリーを広島工場で量産する計画です。1兆5000億円を投じ、経産省が最大5360億円を助成します。
発表によりますと、今回の工事は、次世代DRAMやHBMといった最先端の半導体を製造するクリーンルームを、広島工場に新たに建設するということです。第1期工事のクリーンルームの延べ床面積は、約2万8000平方メートルに及びます。
マイクロン本社のサンジェイ・メロートラCEOは、日本への期待を次のように語りました。
マイクロンテクノロジー サンジェイ・メロートラCEO
「野球では日本最高の大谷翔平とアメリカ最高の選手が同じフィールドにいるのを見ることが出来る。サイエンス、スポーツ、半導体、ともに無敵だ」
また、政府が積極的に半導体産業を支援する中、赤沢大臣も今回の意義を強調しました。
赤沢亮正 経産大臣
「マイクロンは、我が国でDRAMを製造している唯一の企業で、これまでに広島を中心に3兆円を超える投資を行うなど、我が国の半導体供給力の強化にとって極めて重要な存在」
最先端の半導体分野では、日本は世界に遅れをとっています。こうした中、受託製造で世界最大手の台湾企業、TSMCがおととし、熊本に進出。去年、第2工場の建設が始まるなど、国内での半導体関連の製造拠点として存在感を高めています。
一方、マイクロンの広島工場は、半導体の製造だけでなく開発拠点にもなります。広島県の横田知事はマイクロンの投資は県の経済にとって画期的だとして、強い期待感を示しました。
広島県 横田美香知事
「これから1兆5千億円の投資が行われて最先端のメモリーの量産が始まるということで、広島県にとっては大変心強い。県の経済にとっても大変重要なエポックメイキングであったと思う」
新たに建設されるクリーンルームに製造装置が搬入されるのは、2年後の2028年後半の予定だということです。
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