広島県で150人以上が亡くなった西日本豪雨災害から6日で8年です。当時、甚大な被害が出た坂町小屋浦でも、被災の記憶がない若い世代が増加していますが「災害への備え」を自ら発信し続ける小学生たちがいます。

小屋浦小6年の矢野楓奈さん(11)。同じ坂町にある坂小学校との交流授業で取り組んでいた特別なカルタは、西日本豪雨のあと「分かりやすく防災を学んでほしい」と小屋浦小の先輩たちが制作し大切に受け継がれています。
矢野楓奈さん
「私たちは西日本豪雨を経験し、日ごろの備えの重要性を知った」
3歳だったあの日「いま災害が起きるのは怖い」
2018年7月、山のふもとに広がる小屋浦の住宅地を土石流が襲いました。15人が犠牲になり、今も1人の行方が分かっていません。6年生の矢野さんは当時まだ3歳で、ほとんど記憶がありません。
矢野さんの母・歩さん
「過ぎてみれば一瞬だけど、当時は一ヶ月がとても長かった。川の状況は雨が降ると気にする。小屋浦の人たちは、豪雨の記憶が残っている」

矢野楓奈さん
「普通に学校生活を過ごしているが、景色が変わるかもしれない。いま災害が起きるのは怖い」
矢野さんの自宅も、裏山からの土砂が押し寄せて当たり前の日常が一瞬でなくなりました。
無印良品と半年かけ「防災セット」を開発
そんな矢野さんたちに去年9月、転機が訪れます。無印良品を手がける良品計画の呼びかけで、小学生自ら「防災セット」を作るプロジェクトが始まったのです。
ことし1月、実際に無印良品の店舗を訪れ、商品を選びました。「避難所」と上の階への「垂直避難」の場面を想定して話し合いを重ねました。2月には、半年間で練り上げた20種類以上の防災セットを発表しました。

店舗の一角には子どもたちが選んだグッズが並び100人以上の地元住民にインタビューしたメッセージも添えられました。
矢野楓奈さん
「バッグに詰めたり持ったり『逃げられない』となったことも。本当に必要なもの。選び方や考え方を知れた」
小学校の交流授業「家族守るため防災セットを」
今回のプロジェクトで学んだことを、矢野さんは交流授業で、下級生に惜しみなく伝えました。
授業を聞いた坂小学校の5年生は「家に備えがなかった。梅雨の時期なので、準備したい」「祖父がいるので、災害レベル3で、避難できたらと思う」と話していました。

矢野楓奈さん
「雨が強く降るかもしれないと思ってほしい。家族の命を守るために、防災セットを作ってほしいと伝えたい」
これからは矢野さんたちも「備えの大切さ」を問いかけていきます。






























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