全国で最も人口の多い「町」、広島県府中町では「市」への移行をめぐって議論が進められています。全ての町民を対象にした初めての説明会が25日、開かれました。
広島県府中町・寺尾光司町長
「この町単独で町から市に移行しようじゃないか。「〇〇市民」になるということを検討している」
25日に開かれた住民説明会には約150人が参加。町側の説明に熱心に耳を傾けていました。
1937年に村から町になった府中町。広島市に隣接する好立地に加え、マツダを中心とした製造業が町を支え、人口は1990年から5万人を維持しています。「日本一人口の多い町」として、市に移行する条件は満たしています。一方で、2022年に過去最多となった人口も近年は減少傾向が続いています。町は早ければ2028度中にも市制移行を目指す方針を掲げています。
住民に向けた説明会で町は、市になる場合、システム改修や看板などの修正におよそ2億1100万円がかかるものの、現在の税金や行政サービスは維持できると強調。▼地域の魅力発信、▼全国の市との連携強化など「自治体としての発言力が高まる」と説明しました。しかし、参加した住民からは、市への移行に反対する声が相次ぎました。
市民
「市ありきで話を進められていると思います。それはおかしいと思います」
町長
「この町をアピールするために市政ということも考えたらどうかという提案そうじゃなくてこの町でいいということであればその方向で考えていく」
市民
「メリットに関して総花的で具体性に欠ける」
町長
「(府中町のことは)県出身者は分かるがそうじゃない人は『どこにあるん』となる」
市民
「それは一時的な話ですよ。市になると埋もれてしまう。むしろ府中町で『日本一人口が多い町』と言った方が持続的に発展できる」
参加者からは賛否を決める住民投票を望む声も聞かれましたが、町は11月に全世帯を対象に実施するアンケートで意見を取りまとめたい考えです。また、併せて新たな名称も記述式で募るとしています。
説明会に参加した男性住民
「みんなの意見でもほとんど賛成している人がいない町長はそれを真摯に受け止めるべき」
説明会に参加した女性住民
「府中町民は安芸郡府中町という名前に誇りを持っている。(町は)軽く考えているように思えた」
全町民を対象にした説明会は8月にも開かれる予定です。







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