シリーズでお送りしています高校野球企画。今日は、部員11人で広島大会に挑む、神石高原町の油木高校です。

坂上俊次アナウンサー
「人口約7500人の神石高原町。町内唯一の高校である油木高校には地域から熱い応援が送られています。」

と、神石高原町でレポートをしていると、早速、地元の方に声をかけられます。

地元の人
「応援しよります。是非とも、後輩たちの甲子園に行ってもらって、校歌を歌ってもらいたい。」

その応援ぶりは、グラウンドでも実感します。油木高校は、町営の立派なグラウンドを使用することができ、後援会からはトレーニング機器やスピードガンが提供されています。部員は11人ですがそのバックアップ体制は強豪校に負けてはいません。

谷川浩嗣 油木高校硬式野球部後援会長
「油木高校は、私たちの、宝、誇り、希望の星です。応援のしがいがあります。」

ただ油木イレブンには練習時間という大きな壁があります。

山根佑景監督
「今日は7時間授業です。17時から練習を開始してバスの関係で、17時45分までに全体練習を終えないといけません。」

藤田隆聖主将
「時間は限られているが選手の数が少ないのでたくさんボールを受けられます。チーム全員で心がけているのは、グランドまではダッシュ。グランドでも駆け足です。」

さあ、7時間目が終わりました。油木イレブンがいっせいにグランドに走ってきます。そのスピードたるや軽いダッシュではありません。そして、グランドに入ると、カメラさん、控えめに撮影していますが、なんと、その場で、即、着替えであります。

選手は・・・(息を切らしながら)
「野球が好きで。野球を早くやるためにも、早く着替えようという気持ちでやっています。」

そして午後5時、練習がスタートします。気持ちの入った全体ランニング。さらには、密度の高いハイテンポのウォーミングアップ。そこから、一気に場面転換し、怒濤のシートノックが始まります。

全員でもぎ取った1点を、守り抜くため、細かなプレーにも妥協はありません。

練習を通して徹底されているのが、部員全員の大きな声。練習時間が限られるからこそ、小さなミスも指摘し合います。人口7500人の町に響く、イレブンの声。いつしか、グラウンドには、地元の人たちが集まります。

藤原投手
「こっちは人数もギリギリです。他の人の倍の声を出さないといけません。腹から声を出します。」

この日の練習後には、後援会による激励会が行われました。地元の関係者は、2017年に部員11人で3回戦進出を果たした躍進の再現を期待します。

藤原投手
「これから、最後の大会が始まります。ぜひ、応援にきてくれると嬉しいです。」

さて、激励会が終わるとマネージャー手作りのおにぎりを食べる間もなく小林選手はバス停にダッシュ。18時15分のバスに乗らなければ、自宅に帰ることができないのです。

ゼーゼーハーハーしながらなんとかバスに乗り込む小林選手。そうでした。最後に、目標を・・・

小林斗真選手
「ベスト16目指して頑張ります。」