元F1レーサーの片山右京さんが率いる「チーム右京」に所属する北広島町の男性がいます。この春には本場イタリアのレースに参戦した21歳の若きロードレーサーに密着しました。

3月、広島県立中央森林公園で行われた西日本チャレンジアンダー23のスタート地点。「チーム右京」の真新しいジャージに身を包んだ曽根田仁がレースに挑んでいました。

しかし1周目、いきなり落車に巻き込まれ完全に停止してしまいます。立て直すも相当なロスタイムを食らいます。

曽根田仁
「一人で集団に追いついたんですけど、そこでだいぶ無駄足を使っちゃったなって感じで」

最後の直線、さすがにスプリントの脚は残ってなかったのですが、6位に入り全日本選手権の出場資格は確保しました。

曽根田仁
「すごい自分にとっては滅茶苦茶チャンスで。初めて育成チームから昇格ってことでやっぱり気持ちは凄い高い」

元F1レーサー片山右京さんによる「チーム右京」の育成組織・右京レヴが去年開催したチャレンジスクールにも参加して子どもたちに決意を語っていました。

曽根田仁
「みんなも凄く頑張ってたんで僕も頑張ろうと思いました、ありがとうございました」

曽根田は、3年という短期間で今年1月にレヴから初の昇格を果たしました。

今月1日の朝7時、北広島町はあいにくの雨。

曽根田仁
「広島には(先月)28日に帰ってきました。なので時差ぼけがあるんですよね」

曽根田は3月18日、イタリア最古のロードレース、107回ミラノートリノにチーム右京の一員として5人のイタリア人とともに参加し見事完走を果たしました。

イタリアに1か月あまり滞在し練習にも励んできました。

「休むときは休む、バランスがちょうど良いですね、プロのコーチにやってもらうのは」

イタリア人との体格差や筋肉量に驚いたという曽根田。毎日コーチの指示通りに鍛えてきた結果・・・。

曽根田仁
「イタリア行ってから筋肉量アップしました。そもそもギアが重くなって踏めるようになってました」

日本に帰っても食事は母親とは別々。アスリート用メニューがイタリアから届きます。

この日はオートミール85グラム、ブルーベリーにヨーグルト150グラムなど細かく指定されます。

曽根田仁
「今日は軽いトレーニングなのでこんぐらい少ないんですけど、長いトレーニングの日だと5千何キロカロリーぐらい摂取します。うまいっすね」

曽根田が自転車を始めたのは?


「3年前に急にある日突然言って、なんかロードバイク乗りたいかもしれんと」

曽根田仁
「初めてのレースは完走すら出来なかった。負けて悔しすぎて本読んでYouTube見て、何のトレーニングが必要か見てスポーツカテゴリーで勝てたんでそこから完全にめり込みました」

この日は1時間20分走る軽めのメニュー。

自転車は自然との闘いでもあるため、雨の中でも走ります。


「本気で土手を走ってみたり、川へ飛び込んでみたり、田んぼ飛び込んでみたり、すごいしよったけー、あれで体幹が鍛えられたんじゃないですか」

曽根田仁
「これ、完全に自分で言うのもあれだけど、向いてるというか才能がもしかしたらあるかもしれないと思って、これなら勝てるみたいな」


「凄い楽しそうだったんで自分で考えてドンドンクリアしていくのを見る方が楽しかったんで」

この日は気温が低かったため、外は30分で切り上げ、指示通り、残りはローラーを50分踏み込みました。

曽根田仁
「目の前のことを目標にやっていくタイプなんで、やっぱり(来月の)全日本選手権は勝ちたいです」

曽根田はチーム右京の一員として7日から始まった国際レース、ツールド熊野に挑戦中です(10日まで)。来月には日本人の頂点を決める全日本選手権に挑みます。
 

片山右京さん

チーム右京の育成組織時代の曽根田仁選手

ことし3月イタリアのレースに参加

母・利江さんと自宅で