アメリカとイランは、幾度も交渉を重ねるも戦闘終結への出口は見えません。ホルムズ海峡の事実上の封鎖が続く中、私たちの家づくりにも、大きな打撃を与えています。
中東の緊迫した情勢により建築資材が高騰し、家にあって当たり前の設備が届かない異例の事態。今、現場で何が起きているのでしょうか。

広島市安佐南区で工事が進む、2階建て3LDKの新築住宅。新しい木の香りが漂っていますが、完成への道のりには厳しい現実があるようです。
マエダハウジング 新築部門 松本部長
「壁の断熱材は、40%値上がりしている」
ユニットバスの受注停止「限界を超えている」
断熱材の表面を覆うビニールや、プラスチックの原材料となる「ナフサ」は、ホルムズ海峡を通って運ばれてくる原油から作られます。
また、製造過程で機械を動かす燃料(重油)も欠かせません。住宅建設は、中東からの安定供給の上に成り立っているのです。

先日、住宅設備大手のTOTOがユニットバスの受注停止を発表。他メーカーでも納期の大幅な遅れが出ています。
マエダハウジング 新築部門 松本部長
「お風呂は小さなパーツで組み立てているが、例えば水漏れを防ぐ『パッキン』などのプラスチックの原材料(ナフサ)がない。お風呂自体は完成していても、小さな部品がない」
仕入れ先からは「今回の中東情勢に伴う影響は限界を遥かに超えている」などの通知が、連日のように相次いでいます。
夏ごろに値上げ予定も?「これまで経験ない」
マエダハウジングでは、新築のほか住宅リフォームも手がけていますが、約20件の契約について、「工事のメドが立たない(納期未定)」の状況にあります。
マエダハウジング リフォーム部門 大代部長
「ほぼ全てのメーカーの受注停止・調整は、経験がない。過去に東日本大震災やコロナ禍・ウッドショックがあったが、今回はそれ以上の影響ではないか」

資材・建材メーカーは夏ごろにさらなる値上げを予定しており、家計への負担を少しでも抑えるため業界では早めの相談を呼びかけています。
「従業員が少ないほど…」倒産・廃業の会社も
企業動向に詳しい、帝国データバンク広島支店の牧情報部長は、今後の見通しについて「6月ごろから経営への本格的な影響が出始める」と警鐘を鳴らします。
従業員10人未満の会社ほど、値上げや工期の遅れによる資金繰りの悪化に耐えられず、倒産や廃業を選択せざるを得ないリスクが高まっています。広島県内の建設業の倒産件数は、2025年度には14年ぶりに50件を超えました。

仮に紛争が終結したとしても、破壊された現地の港湾設備の補修などが必要なため、原油供給が完全に戻るには、時間がかかるとみられています。
職人の生活や地域企業の存続、そして行政の支援のあり方まで問われる大きな経済問題へと発展しています。























































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