原爆資料館の昨年度の入館者数が、およそ258万人で過去最多を更新しました。特に外国人の来館者数が急増しています。

原爆資料館の運営などを担う広島平和文化センターは、昨年度の入館者数が258万926人を記録したと発表。過去最多の一昨年度よりも30万人以上、上回りました。

外国人の入館者も過去最高の比率

なかでも外国人の入館者数は、94万5618人と全体の4割近くを占め、過去最高の比率となりました。

ドイツからの来館者
「今の政治情勢を見れば分かるように、次々と新たな戦争が起こり、そこから何も学ばれていない。本当に悲しい。資料館を訪れ、特に広島の原爆投下前後の写真を見た時、私は本当に涙が止まらなかった」

タヒチからの来館者
「来館した人たちは、何が起こったのかを思い出し、正しい選択をしたいと思っているのだろう」

外国人の来館が増えていることについて、原爆資料館の石田芳文館長は「資料館に来て被爆の実相を知っていただくことは、核兵器廃絶に向けた国際世論を広げていくうえで非常に意義のあることだと受け止めています」と話しました。

深刻な館内の混雑への対応は

一方で、深刻なのが館内の混雑です。

このため、原爆資料館では、修学旅行生などが落ち着いて平和学習ができるよう、2028年度を目処に、東館地下1階に子ども向けの展示スペースを整備します。

また、新たに有識者の懇談会を設け、原爆資料館の混雑対策や、広島が世界に平和を発信し続けるための、まちづくりの在り方などを話し合う方針です。