今月末、全線開通から20周年を迎える「瀬戸内しまなみ海道」。「サイクリストの聖地」と呼ばれるなど成果の一方で、課題もあります。
小林康秀キャスター
「祝い太鼓が鳴り響く中、リニューアルした瀬戸田パーキングエリアの施設がオープンしました」
しまなみ海道のちょうど中間付近にある瀬戸田パーキングエリアです。敷地面積は倍となりました。
広島と愛媛の800アイテムがずらり
瀬戸田パーキングエリア限定の島や波をイメージしたバウムクーヘンや、今治のタオルなど、広島と愛媛の800アイテムの土産物などの商品がところ狭しと並んでいます。

岡山から
「たくさん買いました。(何を買いました?)坊っちゃん団子とかランチとか。綺麗ですね。楽しいです」
フードコートでは景観のよい窓を広く取りました。名物のレモンラーメンは健在です。
観光客
「素晴らしい景色でやっぱり島々がね、色んな島々があって、綺麗な景色を見ながら車で走っていると、すごく気持ちよくて」

全線開通で尾道~今治間が1時間40分も短縮
瀬戸内しまなみ海道は、本州四国連絡橋の3つめのルートとして、1999年までに、まず島と島をつなぐ7つの橋が供用開始。
その後、整備が残っていた一部の道路が整備され、2006年、全線で開通しました。全長56.4キロ、着工から31年を経て結ばれました。

しまなみ海道の開通によって、尾道~今治までの移動は大きく短縮されました。橋ができる前は、フェリーを使った車の移動で、2時間40分かかっていましたが、全線開通で、1時間と大幅に短縮されました。
当初割高な料金体系が懸念されましたが、利用客は着実に増えました。
一方で、瀬戸内海を行き来する航路は、利用者が減少。竹原と愛媛県の波方をつなぐ中・四国フェリーなど廃止が相次ぎました。
転機は2012年 世界的メーカーの会長がしまなみ海道を走る
尾道観光協会の壇上さんは、2012年がしまなみ海道の大きな転換点だったと話します。
尾道観光協会壇上和伸事務局長
「一番大きいきっかけとなったのが、やはり2012年に台湾のジャイアント」
ジャイアント劉金標会長(当時)
「おそらく世界でも最高の景色であります」
この年台湾の世界的自転車メーカージャイアントの劉会長が、しまなみ海道を訪問し、「サイクリングパラダイス」と絶賛。広島と愛媛の4日間で体験したことを世界に発信しました。

アメリカCNNでも紹介 世界中の自転車愛好家の話題に
その2年後、アメリカCNNが、「世界で最も素晴らしい自転車ルート」の一つとして紹介。圧倒的な景観から自転車愛好家の間でも話題となり、2年に1度開催されている「サイクリングしまなみ」は国内外から多くの人が集まります。
しまなみ最大のレンタサイクルを運営するしまなみジャパンによると昨年度の利用者は過去最大の17万3000人。開始当初は全体の数%ほどだった外国人利用者は今では43%となりました。他のレンタサイクルの利用や個人の持ち込みを含めると、合わせて年間30万人のサイクリストが訪れているといいます。

尾道観光協会檀上和伸事務局長
「しまなみ海道を楽しんでいただくには、安心と安全『こういったコースだったら安全じゃないか』とか『ここに看板があればお客様も迷わないんじゃないか』とか、いろいろ試行錯誤しながら、取り組んでまいりました」
尾道市では自転車道を示すブルーラインや、サイクリストの休憩所「サイクルオアシス」の整備を整備を進めてきました。
地域ともにあるパーキングエリアとは
今週リニューアルオープンした瀬戸田パーキングエリアでは、大きな変化がありました。一般道から入れるコミュニティゲートを設け、地域の住民を始め、サイクリストも呼び込みたい狙いです。

自転車のお客さん
「福山から。何度か来たことがあるんですけど、そうですね、便利になりましたね」
瀬戸田のお客さん「パーキングに地元の人が来ることってなかったと思うんですけど、こうやってリニューアルオープンしたきっかけで、来る人も増えるんじゃないかなって思います」
本四高速では、自転車や徒歩でも島々を渡れるしまなみ海道の強みを生かして、地域の文化を発信する役割を強めたいとしています。
本四高速後藤政郎社長
「今あるこのインフラを大事にメンテナンスしていくということをしつつ、将来に向けて、地域密着型の企業を目指しているということもあり、お役に立てる、これからどんどんお役に立てることをやってまいりたいと思ってます」
生活道としての「しまなみ海道」
しまなみ海道は全線開通していますが、暫定2車線なのです。当初は4車線化する計画だった。道を管理する本四高速は進めたいとしていますが、その見通しは立っていません。
地元の皆さんは、車移動は便利になったが、どうしても有料道路のため負担がかかるのは否めない。
尾道市では、妊産婦検診や、休日夜間の小児救急などで交通費の助成を行なっていますが、拡充してほしいと要望も出ています。

また車を持たない高齢者などへの対策として、バス・タクシー・航路の維持のための対策も行なっているといいます。
観光利用の一方で、生活道路としても欠かせないしまなみ海道。利便性向上に向けた模索が続きます。














































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