40年ぶりの総点検です。広島市の平和公園にある原爆供養塔で、原爆で亡くなった人の「遺髪」を確認する作業が、4日、始まりました。

午前9時半ごろ、作業着姿の広島市の職員5人が、平和公園の原爆供養塔で黙祷したあと、納骨室に入っていきました。

供養塔に納められたおよそ7万人の遺骨のうち、813人は、名前が分かりながら遺族が見つかっていません。

広島市は去年、遺骨と一緒に骨つぼに残された「遺髪」によるDNA型鑑定を初めて実施し、遺骨の身元を特定、遺族が判明しました。それ以来、問い合わせが12件あったということです。

広島市は、今後も遺族の要望があれば、「遺髪」でのDNA型鑑定を行う方針です。

そのため、今回、1986年以来40年ぶりに名前が判明している813人全ての骨つぼを開けて、「遺髪」の有無や状態などを総点検することにしました。遺髪があるのは10人程度とみていて、残っている場合、写真も撮影するということです。

広島市原爆被害対策部 上本慎治調査課長)
「被爆80年を超えてますので、なるべく遺族の方に(遺骨を)届けたいと思っております。今回DNA鑑定ができたということで、少しでもできることはやらせてもらおうと思っておりますので」

点検作業は、3月中旬まで続く見込みで広島市は、結果の公開方法について、6月末の「納骨名簿」の発送までに決定するとしています。