男子100m日本記録保持者の山縣亮太選手が、30日にオンライン会見を開き、陸上選手としての現役を継続しながら、今年4月より慶應義塾大学体育研究所専任講師に就任することを発表しました。

「自分の母校である慶應義塾大学で、自分の好きな陸上競技を研究できるということと、若い新しい世代の皆さんに、自分がこれまで培ってきた経験や技術をお伝えできる機会をいただきましたことを、大変ありがたく思います。すごいワクワクした気持ちでいっぱいです」と話した山縣選手。

今後は、週に数コマ授業を持ち、陸上競技を一般学生に教えながら、研究者として陸上競技を研究。まだテーマは正式に決定していないものの、「100メートル」をメインにした研究を行いたいと明かしました。

山縣亮太 選手
「自分を実験台にしながら、自分の中の理論を研究として文字にしてみたりとか、整理する作業をする。その上で9秒台や日本記録を実際に出せたら、その時に自分の感じていたことや取り組んだことは、次の世代に残せる財産になると思うので、そこをしっかり研究したい。まずはアスリートとしての記録を出すことに研究をいかしたいし、そういうことに集中したいと思います」

今年の冬は「しっかり練習量をこなすこと」を大きなテーマとして掲げているという山縣選手。オンライン会見では、自身が持つ日本記録への思いも聞かれました。

山縣亮太 選手
「日本記録を出す準備は整ってきているのかなと思うし、昨年10秒0台で走れたことは、ある意味で一つの自信にして、そこから少しでも多くのものを積み上げていくという発想の中で、9秒台であったり日本記録というものを目指していきたい。昨年の10秒08という記録は、必ずしも100%の準備や100%の走りができたという感じではなかった。今年の冬は、昨年からの上積みができて、順調にここまで練習もできているので、このまま何事もなく練習できれば昨年以上の結果というのは望んでもいいんじゃないかと思っています」

まずは2月15日に鹿児島権大崎町で6開催される「2026 Japan Athlete Games in Osaki」で60mに出場するという山縣選手。「世界室内の標準切りの大会になるので、そこで6秒59というのをターゲットにして頑張りたい。最大のターゲットはアジア大会であり、その前の日本選手権。そこにピークを持っていくためにもできるだけ早い段階で自分の調子を上げていって、自信をもった状態で日本選手権なり世界大会へと入っていきたい」と意気込みを語りました。

地元・広島への思いに関する質問も飛んだオンライン会見。山縣選手が抱く「地元」への思いとは…?

山縣亮太 選手
「毎年織田記念が広島で開催されますし、秋に開催される国スポで広島県の代表として走れることが、自分はすごく大きなモチベーションの一つになっているので、織田記念をもし走れなかったとしても、昨年のように広島県選手権に出て、きちんとその代表権を獲得するところには変わらず大きなモチベーションがある。自分の陸上競技のキャリアがスタートしたのは他ならない広島なので、きっちり何かしらの形で、恩返しと言ったらおこがましいですが、元気に走っている姿をお見せしたいなという思いは変わらずにあります」