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2026年のコメ価格はどうなる?下落予測のなか「30キロ1万3千円は死守したい」農家の危機感 適正価格を説明するため農業委員会がコスト調査 広島

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今年の「コメの価格」はどうなるのでしょうか。「かなり下がるのでは」という見方もあり、消費者にとっては期待ですが、農家からは不安の声も上がっています。そんな中、広島県世羅町では、町の農業委員会が「適正価格」を知るためコメ作りにかかるコストの調査を始めました。

世羅町は県内のコメ処の一つです。年明けの5日、町の農業委員会の内海武博会長が町内の農業法人の事務所を尋ねました。

「これは原価をはじいていただくのに」。内海会長が見せたのはコメ作りにかかるコストを計算する用紙です。世羅町農業委員会は、独立した行政機関として主に農地の適正利用を審議しています。今回のようなコメ作りのコストを調べるのはおそらく初めてということです。

「適正価格」を知るために

調査のきっかけは、去年の米価高騰でした。

内海武博会長
「消費者の方から言われる『コメの値段上がり過ぎや!』ということを踏まえて時に、適正なコメの値段っていうの如何にあるべきか、原価を知っていなくては適正な価格というのは提示できんのじゃないか」

ところが去年秋の終盤から、米価の下落予想が流れ「適正価格」は農家にとって切実な問題になっています。

内海会長
「若い人『これからやっていこう』という意識になった人が、モチベーションが下がっていくことになってはダメだろうと」

調査は昨年末にスタート

コスト調査は去年の年末にスタート。5日に尋ねた「ミライズフーズ」は福山市の運送会社が設置した農業法人です。

去年から世羅町を拠点にコメ作りを始めました。しかし経営は楽ではありません。ミライズフーズ 中川社長
「玄米30キロ1袋作るのにかかった原価は1万6770円という数字になりました。赤字になってます」

赤字の原因は
▽JAの買取り金額より安い30キロ1万3千円ほどで知り合いの飲食店などに販売
▽農機具代がかさんだ
ことなどです。

ただ、周辺の集落から作り手のいない田んぼを預けたいという依頼が相次ぎ、今年は作付面積を去年の4倍の20ヘクタールにまで増やす予定です。作付面積が増えることでコストは1万円以下に下がるとみています。

農家にとっての「適正価格」とは

では、ミライズフーズにとっての適正価格は?
中川社長
「玄米30キロ1袋1万3千円くらいないと、長く継続していくっていうのはしんどいのかなと」

内海会長がこれまで調査した法人のほとんどは、明細のない「どんぶり勘定」でした。ただ、希望する「適正価格」はほぼ同じ金額でした。

世羅町農業委員会 内海会長
「感覚的に1万3千円を死守してほしい」

世羅町では去年のコメの相場が30キロ1万7千円程度まで上がっていて、1万3千円は下落の歯止めの意味もあるようです。

店頭価格には議論の余地も

JA関係者によると、30キロ1万3千円は、店頭価格に換算すると5キロ4千円前後になるということです。しかし、内海会長はこの店頭価格については議論の余地があると思っています。

流通価格をまとめた国の資料によると、農家が売った値段の倍以上の値段で消費者が買っていたからです。

内海会長
「いやだからビックリしましたよ。汗水垂らして作っている、それとそれ以上のものを中間の中で取られるいうことですからね」

「なぜこの値段か」説明できる農業に

世羅町農業委員会ではさらに調査を進め、2月下旬には若手農家との意見交換会を開く予定です。

これまで農家にとってコメの値段はJAや集荷業者が決めるもので、それに一喜一憂していました。農家自らがコストを計算し販売価格を決めることは、一部の農家に限られていました。

コスト調査を始めた世羅町農業委員会の内海会長は「これからは、農家自ら『なぜこの値段なのか?』消費者に説明できる農業をしないといけない」と話してます。

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