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2026年をいい年にしたいと初詣に出掛ける計画を立てている人も多いのではないでしょうか。ところがいざ神社へ出掛けても、たくさんの参拝客の波に飲まれ、正しいお参りの方法までは気が回らず…そんなことにならないようにはどうしたら?そして、広島県の世界遺産・嚴島神社では、地元民も意外と知らないある珍しいお作法があるといいます。
神社を訪れると最初に見えてくる鳥居。第一関門はこの鳥居をどのようにしてくぐるかが大切だといいます。一般的な初詣のマナーについて、広島護国神社の権宮司・松下和正さんに聞きました。
「鳥居が見えてきたら、まず立ち止まって、お辞儀をしてから参道に入っていただくのが本来です。真ん中は神様の通り道ともいいます。鳥居の手前から、端に寄って歩くのが望ましいです。しかし、混雑している中ではそうもいかないと思います」

およそ60万人と、2026年も広島県でナンバーワンの初詣客を見込んでいる広島護国神社。特に正月三が日は時間帯によって真ん中を避けようにも身動きが取れない可能性が高そうです。
「もちろん、安全のためにも無理に真ん中を避けるのは禁物です。どうしても真ん中を通るしかない場合は、神様に心の中で頭を下げるなど、神様への敬意を忘れずにいれば安心できると思います」
参道の途中にある手水舎(広島護国神社は「てみずしゃ」と読みます)にも、身を清めるお作法があります。
(1)手水舎に軽く一礼
(2)右手でひしゃくをもち、左手に水をかけて清める
(3)ひしゃくを左手に持ちかえ、右手を清める
(4)再び右手でひしゃくをもち、水を左の手のひらで受け、口の中をすすぐ。(ひしゃくを直接、口につけるのはマナー違反)
(5)ひしゃくを立てて、残りの水を柄に流して清める
(6)ひしゃくを伏せて元の場所へ置く

「実は新型コロナ以降、広島護国神社では、手水舎のひしゃくを撤去したままになっています。手で水を受けていただき、ひしゃくなしで清めていただいて構いません」
神社によっては、アルコール消毒で清める形をとっているケースもあるそうです。
そして、いざ拝殿へ。ポイントは「お賽銭の入れ方」と「お辞儀と拍手の回数」です。バブルの頃は、硬貨やお札がお賽銭箱へ景気よく投げ込まれる様子がテレビに映ったこともありますが…金額はいくらがいいのでしょうか?
「金額がいくらじゃないといけない、というルールはありません。お気持ちが大切だと思います。ご縁(5円)、いいご縁(115円)という語呂に合わせる方もいると聞きます。このご時世、小銭を持ち歩くことが少なくなっていると思いますが、語呂合わせを意識される方は、ぜひ5円玉を忘れないようにしてください」
広島護国神社の場合、拝殿に鈴はありません。お賽銭を済ませたら、いよいよ「二拝二拍手一拝(にはい・にはくしゅ・いっぱい)」です。
(1)2回深くお辞儀をする
(2)胸の高さで2回手を打つ
(3)手を合わせたまま祈る
(4)1回深くお辞儀をする

祈る内容は、どんなことを心に浮かべたらいいのでしょうか?
「神様にまずはご挨拶です。自己紹介をして、昨年はありがとうございましたと1年間の感謝を伝えます。そして願い事をひとつ、真剣に伝えるといいでしょう」
後ろに並ぶたくさんの人の列が気になり、長く祈っているわけにはいかないかもしれません。それでも問題はないのでしょうか?
「別途、ご祈願を申し込んでいただくこともできます。お守りや破魔矢をお求めいただいたり、おみくじを引いていただいたり。お参りいただいたみなさんそれぞれのやり方で、思い新たに新年を迎えていただけたらありがたいです」

2026年の干支は60年ぶりの「丙午(ひのえうま)」となります。前回の1966年には出生数が極端に落ち込むなどの影響もありましたが、それも今は「迷信」と冷静な受け止めが大勢のようです。広島護国神社の権宮司・松下さんは、陰陽五行の「陽」のパワーに満ちた年になるとして、来たる年に期待を寄せています。
「丙(ひのえ)は火の陽のパワーを表し、午(うま)は農耕で田畑に実りをもたらしてくれる存在。災害がなく平穏であることはもちろん、陽の気を高めて活気あふれる一年になることを願っています」

そして、宮島・嚴島神社。初詣客向けの宮島行きフェリーは、早くも大みそかの午後10時台から動き出します。神社が開門される午前0時前には、毎年長蛇の列ができます。
そんな地元屈指の人気スポットには、通い慣れた広島県民にもあまり知られていないお参りの作法があるそうです。2025年2月放送のTBS系列全国ネット「有吉弘行の故郷に帰らせていただきます。」では、有吉弘行さんとアンガールズが、その正しい参拝方法を初めて体験しました。

朱塗りの大鳥居を右手に眺めながら歩き、手水舎へ。昇殿料を納めると、左右に「世界文化遺産」「國寶(国宝)嚴島神社」と記された看板がかかる回廊の入口があります。立ち寄るべき場所は、その先の右手にありました。「祓戸(はらえど)」と呼ばれる場所です。
「知らなかったら通り過ぎてしまうかもしれません。ここではお祓いの神様を祀っていて、おのおのが祓串(はらえぐし)を左右に振って自らを清めることができます」(嚴島神社藤井幹也・権禰宜)
まず祓戸に向かって二拝二拍手一拝。両手で祓串をもち、左、右、左と胸の高さで振ります。身も心も清めてから、祓戸の向かいにある摂社「客神社(まろうどじんじゃ)」へお参りします。嚴島神社の場合、ここを経てから本社本殿へ向かうのが正式な参拝ルートとなります。

満潮時には、回廊近くまで水面が広がり、幻想的な雰囲気を醸し出す嚴島神社。有吉さん一行が靴のまま上がっている木の床は養生板で、実はその下に国宝の床が隠れる二重構造になっています。昭和40年代までは養生板がなかったため、靴の下に草履をはいて国宝の床を直接踏まないようにしていたそうです。
寝殿造(しんでんづくり)の中心部、嚴島神社の本殿には、市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと)の三柱の女神が祀られています。海や交通安全、財福、芸能の神として信仰を集めています。ここでも、二拝二拍手一拝。振り向けば、視線の先にあるのは、あの大鳥居です。

大鳥居にも、意外な真実が隠されています。それは、鳥居の支柱が海底に埋まっておらず、基礎部分に「乗っている」だけということ。基礎部分には、無数の杭が打ち込まれ、石が敷き詰められています。その上に、計6本の支柱が乗っているのだそうです。大鳥居の重さはおよそ60トン。絶妙なバランスで海上に鎮座しているのでした。
「霊峰・弥山(みせん)を含めた島そのものが神様の体として信仰の対象となってきたのが、ここ宮島です。神様の上に建てるのは畏れ多いとのことで、嚴島神社の社殿は海上に建てられたと言われています」
古くは、島全体が神域で禁足地とされてきた宮島。嚴島神社のように、祓戸で自らを清めるのが習わしという神社は、全国的に見ても珍しいということです。明けて2026年。嚴島神社は、ユネスコ世界文化遺産に登録されてから丸30年の節目を迎えます。
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