広島県内の特殊詐欺の被害額が初めて年間で20億円を超え、過去最悪の被害となっています。

2025年、広島県内の特殊詐欺の被害額は、11月末までの時点で、すでに22億円を超えています。統計を開始してから最も多かった2014年の被害総額＝およそ16億3000万円を上回り、「過去最悪の被害」となっています。

特に、オレオレ詐欺の被害は深刻で、特殊詐欺の中で最も多くの被害額を占めています。中でも、最も多いのは、警察官などをかたる詐欺です。警察官になりすまして、「捜査のため」「守秘義務がある」などと言って、人に相談しないようにさせて、金銭を要求する手口です。さらに最近は親族をかたって電話をかけてきて、実際に家族が通っていた学校名を挙げ、家族だと信じ込ませるなどして、お金をだまし取るケースも増えているといいます。

警察は、「電話でお金の話が出たら詐欺を疑って欲しい」としています。