JAグループ広島とRCC 中国放送 がタッグを組んで、広島の「食卓」と「農業」の今と未来を伝える YouTubeチャンネル 「広島 農のチカラと未来の食のカタチ」 。

RCCラジオ 「本名正憲のおはようラジオ」 パーソナリティ 本名正憲さん 、NPO法人ひろしまジン大学 代表理事 平尾順平さん 、RCC楠本麗奈アナウンサー が、広島の農業の今を熱く語り合う 「本名×平尾の広島農業談義」 第5回目のテーマは・・・
今回の “米騒動” を通して、お米の貴重さを痛感したという楠本アナ。
食物としてはもちろん、古くから文化にも結び付いていたり、我々の暮らしの中で重要な役割を担っています。

北広島や安芸高田・安芸太田にもよく行くという平尾さん。
「例えば、美しい景観で知られる安芸太田町の「井仁の棚田」は、お米を作る場所だし、秋になると楽しむ「神楽🐉」は、五穀豊穣への感謝を表す奉納の舞。
農業にかかわる歳時記と我々の生活に関連していることはたくさんある」

「今、都市で暮らしている我々の暮らしの根底にも、稲の暮らしがある。その米の文化が創り出してきたものはDNAとしてしっかり残っていて、私たちが私たちであるためのアイデンティティーにつながる部分なのでは」

「米を収穫した後は、稲わらでしめ縄やわらじを作っていた。我々の生活の大部分を「稲」というものに頼っていたんだよね」と本名さんもしみじみ。

平尾さんが米作り体験でお世話になっている北広島・大朝のみなさんは、宮島・厳島神社のしめ縄を編んで、毎年奉納しているのだそう。もし、大朝の米がなくなったら、厳島神社のしめ縄はプラスチックになってしまうかも❗❓😨
それだけ、米作りと神事には深いつながりがあるということ。

ユネスコ無形文化遺産である北広島町の 「壬生の花田植」 もそう。
廃れてはならないし、守り続けていかなくてはいけない。
米にまつわる話は尽きることがありません。

我々の暮らしの根底にあるお米のすばらしさを、無くなったことで気付いた。
日本人のベースであるとともに、これからの可能性もある穀物であるということも学んだ。

さらに、この米騒動によって、農家さんの現状・抱える問題も浮き彫りに。
危機がこないと気づけないリアルがたくさんあるけど、我々が生産者のみなさんに目を向けるキッカケのひとつにはなっているのでは。
つまり、ここから どう変われるかが重要になってくるわけですね。

米作りを専業でもやっていけるような仕組みを構築していくことも重要。

ロケで農家さんを巡る中で、「半農半X」(農業とすきなこと・職業を両立させるライフスタイル) という言葉をよく聞いたという楠本アナ。

「できることなら、半農半Xをやりたい」
今回の出来事で、都市住民のひとりである自分が、いかに脆弱かを思い知ったという平尾さんは、何も作り出していない自分の弱さと、作り出している人の強さのギャップを痛感。「いくらパソコン叩いても、企画書を書いても、お米はできないわけだから」

一方、「自分は農業には向いていないので、農にまつわる記事を紹介することや消費者として応援したい」と本名さん。
「ただ、農業を語る時に、携われない人が引け目を感じるようではいけない」とも。
「作り手の気持ちや苦労、喜びを分かち合う、理解すること。作り手と消費者がお互いわかり合える中で、持続可能な価格なども決まってくるのでは」

次回は、 「これからの広島の農業」 について語り合います。
お楽しみに👋
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