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228回目は、広島中央通り・香月産婦人科の
中嶋真広先生に「卵巣腫瘍」について伺いました。
卵巣腫瘍は卵巣にできる腫れで、
良性と悪性がありますが、約9割は良性です。
ただし、卵巣は体の奥にあるため症状が出にくく、
発見が遅れやすいのが特徴です。
そして、子宮頸がんのような定期検診制度がなく、
誰にでも起こりうる病気なのでその症状は見逃されがちです。

早期発見のためには、子宮頸がん検診に加えて
腫瘍を見つけるためのエコー検査を受けることが
勧められています。
卵巣腫瘍にもいろいろな種類があるそうで…
よくあるのが
「卵巣チョコレートのう胞」といわれるもので
出血が卵巣の中にたまる病気です。
生理の繰り返しで少しずつ大きくなっていき、
強い痛みや不妊症の原因になることもあります。
もう一つは
「成熟のう胞奇形種」といって
卵巣の中で受精していない卵が分裂を始めてしまい、
髪の毛や歯のような異物となって卵巣の中に
塊のように残ってしまう病気です。
どちらも20〜30代に多く、無症状で経過する場合も
あります。
しかし、5〜9センチほど腫瘍が大きくなると
「茎捻転」と呼ばれる強い痛みを伴う状態になることもあるため、要注意です。

治療は大きさや症状により異なり、ピルなどで経過観察することもあれば、摘出手術が必要な場合もあります。
さらに急激に大きくなった場合は悪性が疑われますのでMRIなどで詳細検査を行います。
卵巣腫瘍があることで、妊娠への影響もありますが
症状によって、さまざまな治療法があるそうです。
基本は卵巣を温存しながら、治療方針を決定します。
妊娠中に見つかっても、多くは経過観察で
対応できますが…妊娠を考えるなら、とにかく
症状のない段階で見つけることが大切。
かかりつけ医や定期健診でしっかりチェックしてくださいね。

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