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227回目は、産科・婦人科 藤東クリニックの藤東猶也副院長を迎え、
「出産後の抜け毛」について伺いました。
出産後、ブラッシングの時に今までにないほど髪が抜けた…とか、
シャンプーの後に排水溝に大量の髪がたまっていて驚いた、
朝起きると枕に抜け毛がたくさんついていた
…といったことをよく聞きます。

出産後の抜け毛は約9割の女性が経験し、多くが悩みを感じています。
その原因は、妊娠中におこる毛が生え変わる周期(=毛周期)の変化が
影響していると考えられています。
毛周期の変化には、女性ホルモンが大きくかかわっていて、妊娠中の女性ホルモンに
よる毛周期の変化で、成長期が延びて本来抜けるはずの髪が一時的に残り、
出産後に休止期へ一斉に移行して抜け落ちるためといわれています。
さらに育児中の不安やストレス、睡眠不足、栄養変化なども影響します。
抜け毛は出産後2~4か月頃に始まり、
半年から1年で自然に落ち着くことが多いですが、1年を過ぎても改善しない場合は
皮膚科を受診するといいでしょう。

治療は甲状腺ホルモンの補充や、
女性ホルモンであるプロゲステロンなどの塗布、
低用量避妊薬ピルの服用などですが
全体的に薄くなるため他人には気づかれにくく、人知れず悩む人も少なくありません。
不安を和らげるためには9割が経験する一時的な現象であると知ることが大切です。
食事面では、髪とホルモンの材料となるタンパク質、亜鉛、ビタミン類を
意識的に摂り、バランスのとれた食事を心掛けましょう。
十分な休養も大切ですから、育児支援サービスも
活用してみるのもいいかもしれないですね。
子育ては大変ですが、焦らずゆったりとした気持ちで過ごし、
周囲もお母さんを支える環境づくりを意識することが大切です。

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