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WEBコラム「お好み ひとくちメモ」その④【満州のみっちゃん一家】

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焼け野原となった戦後の広島の街の復興とともにあったお好み焼…。
「お好みたべたい」は、作家・清水浩司さんによる関係者への取材とRCCに残る井畝満夫さんに関する資料などを基に構成・創作するオリジナルストーリーです。
清水さんが取材を通して知ったあんな話、こんな話をWEBコラム「お好み ひとくちメモ」にしました。

この物語、ここまでみっちゃんに次ぐ活躍を見せているのが父の井三男さんです。

そもそも「みっちゃん」の元となる「美笠屋」をはじめたのは井三男さん。身体が弱く、自分がお店に立てないため、なかば無理やりみっちゃんにお店をやらせたのも井三男さん。

そう考えると、井三男さんがいなければ「みっちゃん」は生まれなかったし、広島のお好み焼は今の形になっていなかったかもしれません。

井三男さんは発明好きで、みっちゃんとソックリでした。

満州時代、お菓子屋を立ち上げて大成功しますが、その時も卵の殻にゼリーを入れたり、いろんなアイデアを試したようです。そうした進取の気質は、一銭洋食にネギやキャベツ、天かすなどを加える姿ともつながります。

お好み焼によく絡むとろみのあるソースの開発や、持ち手が熱くならないよう木の板を付けたヘラの製作も、みっちゃんと二人三脚で進めていたようです。

みっちゃんの裏に井三男さんあり・・・。お好み焼の完成は父子2代で成し遂げた成果と言っても過言ではないでしょう。
(取材・執筆 清水浩司)

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