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【おはようラジオ】説明責任と自民党のあり方~新人に課せられた宿題

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参院選は20日、投開票され、広島県選挙区では、自民党の新人 西田英範さんと立憲民主党の現職 森本真治さんが当選しました。翌21日には、自民党の西田英範さんがRCCラジオ「本名正憲のおはようラジオ」に生出演し、参院選を振り返りました。

本名アナウンサー(以下、本名)
おめでとうございます。まずは、一言。

西田さん
何とか皆さんからいただいた声を国政に届けられると、少しでも広島、日本の役に立てる仕事ができるということは本当に嬉しいことですので、これからスタートですが、頑張ります。

本名
当選を決められて一夜明けましたが、お休みになる時間なんてなかったんじゃないですか?

西田さん
本当にありがたいことに多くのメディアさんが取材インタビューいただいておりましたので、少し帰りは遅くなりましたけども、ある程度休めました。

浪人生活があったから広島県を見て回れた

本名
西田さんは、広島市安佐北区の生まれで43歳。令和3年に河井案里氏の当選無効に伴う参院選広島選挙区の再選挙に立候補されて、そのときは議席を獲得することはできず、浪人生活4年3か月ということになるわけですね。その間どんなことをなさっていましたか?

西田さん
ある意味で、地元広島を回らせていただく時間をいただいたと。もし議員だったら、ここまで回れなかったかなというところまで隅々まで、中山間地域や島しょ部含めて回れました。基本的にはそういった日々を送っていました。

本名
その中で、その土地その土地の声なども聞かれてきたと思いますけども、広島県をどのようにご覧になりました?

西田さん
広島は、本当に都市部と島しょ部、中山間地で産業も多様で、ある意味日本国の縮図なんですね。ですから、課題が多様にあると。1次産業の方々の担い手の問題、商工関係の方で言えば、価格転嫁の問題などいろいろありますので、また人口減少地域、過疎地域における医療や教育が地域から去っていくなど、本当に課題がたくさんあるなというところが広島の中で、故郷ですけど、この問題を何とかしなきゃなと思うような日々でした。

本名
特に人口減ですよね。流出人口が多いということでよく取り上げられてしまうわけなんですけども、その辺りもやっぱり大いに気になるところですね?

西田さん
特にやっぱり女性ですとか、若い方が働ける選択肢をどれだけ地域で残していくかというところだと思います。そういったところで、広島県はさらに働ける幅と女性も働きやすい環境。そういったところも含めてですね。
 
本名
さらに県外からも呼び込めるということですね?

西田さん
やはりチャンスがあることが大事で、例えば広島県で新しい企業を起こして、広島と面白いなって思えるような、そういう空気感を作らないと、新しい方々がなかなかこない。挑戦できる、新しいことができると。外から来た人もそれを一緒に受け入れてもらいながらやれると、外に開かれたようなことが見えると広島県もっと発展できるかなと私は思っています。

本名
ご専門として、経済の方がお強いんですよね。参議院議員になられて委員会にも所属されますけれども、どういったところを今後突き詰めていかれますか?

西田さん
ベースは、おっしゃるように経済や産業の部分ではありますけれども、やはり私は国が発展するためにはですね、教育も含めて、その人の力を引き出すには、社会保障も教育も大事ですから、幅広くですね、商工経済産業だけではなくて、それはまさに行政官、専門性のある行政官というところから政治家になるわけですから、社会全体の中で、少しでももう直すべきところを直していくということで、あまり絞らず広く取り組んでいきたいなと思っています。

広島県選出の代議士として

本名
広島選挙区選出となりますと、いわゆるその平和、核の問題とかそういったことと向き合い、発信していかなくてはいけないところだと思うんですけれども、そのあたりの思いをお聞かせください。

西田さん
私自身、被爆3世でもありますので、まさに国の平和っていうのは本当に努力しないと維持できないんだっていうのを小さいときから学んでいます。ですから私としては、被爆の実相というのを日本の政治だけじゃなく世界に発信する責務がありますし、その上で、具体的な防衛体制、現実に日本国の周辺環境というのは厳しさを増していますから、具体策をしっかりと打ち出しながら、現実的な政策を進めていく必要があるんだろうと思います。

自民党ってどんな党なのか?

本名
今回、参院選の結果なんですけども、広島選挙区で見ますと、西田さんが39万9000票余りを取りました。トップ当選です。現職の森本さん立憲民主党30万票ということで、9万票の差がつきました。さらに、参政党の新人小石さんが25万票を取っているんですね。これを各メディアが大きく取り上げていますけれども、参政党の躍進ですよね。自民党の特にその岩盤保守層のあたりが切り崩されたのではないかと見ているのですが、その辺どうお考えになりますか?

西田さん
おっしゃる通りだと思います。いわゆる岩盤保守層がそういったところに流れたと。それはやはり外国人政策でありますとか、本来、自民党がしっかりと打ち出すべきところが、なかなか近年そういったところが見えてなかった。伝統や家族に対する考え方含めてですね。そういったものを岩盤保守層が自民党よりも、それがよりはっきりしている参政党に流れてきたという、流れがあると思います。ですから、我々としては、しっかりとその本来の形でもっと具体的にお示しをしながら、今一度そういった方々が自民党に期待いただけるように私自身は幅広く政策と理念を訴えたいなと思います。

本名
自民党はよく言えば、例えば選択的夫婦別姓などに関しても、いいよという人もいれば、ダメだという人もいて、幅広いですよね。それが、フォーカスがぼやけていると取るか、それとも包容力があると取るかの問題だと僕は思っているんですね。その辺り自民党のあり方に関わってくる問題だと思うんですよ。

西田さん
これは、良い面と悪い面があって、自民党というのは幅が広いです。おっしゃる通り、一つの論点とっても、右から左まであります。それが自民党の強さであって、国民政党として、右とか左言われますけど、やっぱり論点によっていろんな軸がありますから。そういう国民の幅広い思いを背負ってきたのが自民党。そういった意味では、それはいいことであったと思います。一方で、選択的夫婦別姓も含めてですね、この問題を何とかして欲しいと言ったときに、はっきり答えを出せてないというところが、今こうして現実問題にあるんだろうと思います。ただあくまでも、自民党というのは、やっぱり日本国が背負ってきた歴史や家族感に対して、敬意を持っておくというのが基本的な本来の立ち位置なんだろうと私自身もそう思っています。

本名
自民党の立ち位置っておっしゃいましたが、本当にこれから衆参ともに少数与党で、政権をこれから石破さんが     運営されるおつもりですけれども、中で、自民党って何なのっていうことを、党員の皆さんや議員の先生方がそれと向き合いながら毎日過ごすようになってくると思うんですよね。

西田さん
今回、いわゆる絶対的な与党との状態から、多党制のような状態になったときに、自民党って何なんだっていうのを自ら問うていく、新しいステージに入ったんだろうと思います。そうした意味で、自民党って本来何か?というところで、例えば、国民の生命財産を守るために本来の安全保障や憲法のあり方もありますし、また、自民党の良さっていうのは私なりに言えばですね、責任政党。この責任政党は、おそらく皆さんにまだ、なかなかどういう趣旨でっていうのは伝わってないと思うんですが、やはりその本質的にですね、5年後10年後も含めて、骨太の政策をやると。今すごく耳障りのいいことを言うんではなくて、本来やるべきものに正面から向き合うっていうのが自民党の本来の良さだと思っています。それが今、見えてないっていうのがあるんで、私自身はこれからしっかり軸足をしっかり置きながら、お示しをしていきたいなと思います。

原点である大規模買収事件を忘れることのないように

本名
政治家のあるべき姿をこれからも求めて行かれると思いますけれども、最初に出馬されたときは政治と金の問題の広島選挙区で再選挙でした。そのことに関して、自民党自身は答えを出してないんですよね。それについてはどう考えでしょう。

西田さん
少なくとも6年前に参議院選挙があり、そこでいわゆる大規模買収事件があった。それがどういうふうな流れでどうだったのかっていうところが、最後まで説明されなかったと。私が落選した理由もそうですし、落選した後もそれが出来なかったという、ちゃんとした説明責任という意味においては、非常に残念なところであります。いずれにしましても、私は、そこがある意味この世界に入った原点になりますので。いかにして透明性と公正性を確保しながら政治活動していくのかというところをしっかりと自らを律しながら、二度と広島の有権者の方々の気持ちを裏切ることがないように、しっかりとその原点を忘れることない活動したいなと思います。

本名
本当にご活躍、これから期待するとともに、厳しい目で有権者として皆さん見ていかれると思いますんで、頑張っていただきたいと思います。最後に一言、広島の皆さんにお願いします。

西田さん
本当に、いただいた票の重みをかみしめながら、こうして仕事をさせていただく機会をいただきましたので、必ず皆さんが、今日より明日が良くなると希望を持っていただけるように、大きなビジョンと、政策を前に進めて、西田に期待してよかったと思っていただけるようにしっかりとお仕事をしていきたいと思います。

本名
本当にお疲れのところありがとうございました。

(2025年7月21日放送 RCCラジオ「本名正憲のおはようラジオ」から)

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