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WEBコラム「お好み ひとくちメモ」その②【帰ってきたみっちゃん】

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焼け野原となった戦後の広島の街の復興とともにあったお好み焼…。
「お好みたべたい」は、作家・清水浩司さんによる関係者への取材とRCCに残る井畝満夫さんに関する資料などを基に構成・創作するオリジナルストーリーです。
清水さんが取材を通して知ったあんな話、こんな話をWEBコラム「お好み ひとくちメモ」にしました。

「ミシュランガイド広島版」に紹介され、NHKドキュメンタリー『プロフェッショナル 仕事の流儀』にも登場したお好み焼き店「いっちゃん」の市居馨(いちい・かおる)さん。

現代のお好み名匠がお好み焼の焼き方を伝授してもらったのは、みっちゃんからでしたが、市居さんは師匠のことを“味覚の天才”と呼びます。

ソースをひと舐めしただけで「これはグルタミン酸が足りない」「後味が薄すぎる」と瞬時に判断できる“絶対味覚”の持ち主だったのです。

また、味覚だけでなく手先も器用で、若い頃は映画館の看板や店内に張るメニューのポップ文字も自ら描いたといいます。

父の井三男さんとケンカして一時期名古屋でバーテンをやっていた話は実話ですが、きっとみっちゃんならおいしくてきれいなカクテルを作ったことでしょう。

そういえばお好み焼もおいしいだけでなく、断面や形状は整っています。お好み焼の見た目の美しさもみっちゃんの美的センスのおかげかもしれません。
(取材・執筆 清水浩司)

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