原爆の体験を語れる人が減っていく中、広島で被爆した女性の証言を聴く会が東京で開かれました。
証言したのは木岡紀久代さん85歳です。
会場に向かう木岡紀久代さん 3月22日
この日は東京保健生協の組合員およそ30人に被爆体験を語りました。
木岡さんは5歳の時にいまの広島市南区皆実町の自宅で被爆しました。
木岡紀久代さん
「子どもがもう死んでいるのに『生きている生きている』と言いながらね、畳の上に置いてそこにしがみついて」
やけどした叔母が1歳の子どものそばでうずくまっていたことなど家族で避難する途中に目にした悲惨な光景を語りました。
また東京の大学の学生寮で受けた差別体験を語りました。
木岡紀久代さん
「原爆を受けた子の茶碗とか食器を使ったら死ぬよって言うんですよ、毒が回って死ぬ」
入学して一年くらいは一人で食事をしていたと明かし、差別により明るく元気な性格が変わってしまったと振り返りました。
参加者ー
「被爆された方、個人個人いろんなね、厳しい状況で生きられてきたと実際にお話を聞いて勉強になりました。」
木岡さんが会長を務める東京都武蔵野市の被爆者団体では去年11月に会員の証言集を発行していて被爆の記憶の継承に力を入れています。
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