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「避難はしご」は不安定なので焦らずに「隔て板」はかかとで強く蹴る 中高層の“マンション火災” 命を守る行動とは 消防士に聞く

広島県熊野町の県営住宅で1日に起きた火事では、3人が死亡し、改め中高層の集合住宅での火事の恐ろしさて浮き彫りにしました。いわゆる「マンション火災」の特徴と対策について、広島市消防局に聞きました。

広島市消防局予防課 松田光雄さん
Q:マンション火災の特徴について教えてください
「特徴としては住居内からベランダに延焼し、ベランダに燃えやすいものがあれば上方に延焼する場合があります」

1日の熊野町の火事では13階建ての県営住宅の12階の一室が全焼。ベランダも真っ黒に焼け焦げ、上の階の外壁にまで延焼していました。

出火した部屋には親子3人が住んでいましたが、室内で77歳の母親と息子が死亡。ベランダの真下に当たる地上に倒れていた娘も亡くなりました。

出火当時の詳しい状況について警察と消防が調べています。

Q:避難時に気をつけるべき事とをおしえてください
「避難の際は、出火箇所をさけ、煙などの被害少ない径路を選択し階段で安全に地上まで避難する事です」

ただ一方で、階段での避難が難しい場合もあります。松田さんによりますと階段での避難が難しい場合はベランダなどに設置してある避難器具を使うことが有効だといいます。

「避難はしご」は不安定 「隔て板」はかかとで強く蹴る

マンションなどの中高層の集合住宅には、「避難はしご」がベランダなどに備え付けられています。火事などの非常時に、下の階に降りる際に使います。階段よりも不安定なため、焦らず落ち着いて降りることが大切です。

次に「隔て板」についてです。「隔て板」は通常、部屋のベランダを仕切る役割を果たしています。しかし非常時に隣の部屋に逃げたり、避難はしごのある部屋まで移動する際には、壊すことができるようになっています。

隔て板を壊す際のポイントは3つあります。
・足のかかとで中心を蹴るようにする
・割れた破片でけがをしないように靴底がしっかりした靴をはく
・蹴ることが難しい場合は物干し竿などを使う

実際に使うとなった時、使い方を知らないと不安になる避難器具。広島市消防局の松田さんは「普段から避難訓練を行って、避難器具の使い方や、隔て板の前に物を置いていないかなどを確認しておくことも大事」と呼びかけています。

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