天谷宗一郎さん
「開幕まで1か月をきったマツダスタジアム。去年と比べて『ある変化』をしています。今回は天谷調査隊改め、ミステリーハンターとして、その謎に迫ります」
今回の不思議の舞台は、広島東洋カープの本拠地・マツダZOOM-ZOOMスタジアム!この球場の特徴でもある天然芝はこのオフ、9年ぶりに全面張替えされました。
なぜ今なのか!?そして今までと何が違うのか!?そこには鯉戦士たちの華麗なプレーを支えてきた職人たちの努力がありました。
今年で開業17年目を迎えるマツダスタジアム!その美しい天然芝の秘密に迫ります。
天谷宗一郎さん
「グラウンドに降りてきました。まずはグラウンドに一礼。9年ぶりに芝を張り替えましたが、しっかり生い茂っていますね。触った感じは僕の知るマツダスタジアムの開業当初に似ていると思います。この芝を全面張り替えた理由の謎に迫ります」
ミステリーハンターの天谷さんは、さっそく芝を張り替えた担当者・太田隆之さんに詳しい話を聞くことに。この方、実は2009年のマツダスタジアム開業時にも芝の管理責任者を務めた”天然芝マスター”なんです。
天谷宗一郎さん
「マツダスタジアムの芝の特徴は?」
太田隆之さん
「芝生自体はJリーグなどと同じです。ティフトン芝とペレニアルライグラスという冬芝を植え付けて維持しています」
では今回、内外野の全面張り替えをした理由は一体なんだったのでしょうか?
太田隆之さん
「芝生はどんどん成長して芝生面が高くなるんです」
天谷宗一郎さん
「それはどういうことでしょう?」
太田隆之さん
「芝生が成長すると勾配がおかしくなって、芝が高くなり逆勾配になります。水が流れない、貯まりやすくなるんです」
そのため今回は、芝の張替えだけでなく、砂も入れ替えも実施。島根県から水はけのよい砂、およそ1000トン持ち込みました。
天谷宗一郎さん
「いつ張ったんですか?」
太田隆之さん
「今年の1月7日~10日です。貼ったとき根は2cmくらいでした。下の砂も全部入れ替えて新しい芝を貼ったので、透水性・水はけは抜群に良くなりました」
天谷宗一郎さん
「ここでクエスチョン!マツダスタジアムの芝には薄い色の芝と濃い色の芝があります。この2つの違いは一体なんでしょうか?」
天谷宗一郎さん
「正解は『芝の刈り方』でした」
互い違いに芝を刈ることで、この美しいボールパークの景観が出来上がるそうです。
天谷宗一郎さん
「薄い方は芝のコチラからアチラにかけて芝を刈っています。濃い方はアチラからコチラにかけて刈っています。なので外野から見たら反対に見えます。これも芝の不思議じゃないでしょうか?」
ラストミステリーは『芝の管理の難しさ』です。
天谷宗一郎さん
「管理で気をつけていることはありますか?」
太田隆之さん
「お客さんの立場から見たら景観。グラウンドレベルにいる選手の立場からはイレギュラーしないことに気をつけています。これからはどんどん良くなる一方です」
天谷宗一郎さん
「ここでクエスチョン!1月上旬に2cmだった根は、2ヶ月経った今、何cmでしょう?」
天谷宗一郎さん
「実際に測ってみましょう。」
今回は、特別な許可のもと、実際に掘って測ってみました。
太田隆之さん
「約20cmですね。毎日刈ってますから、寒くてなかなか根が伸びなかったんですけど、2か月かけてここまで伸びました」
天谷宗一郎さん
「密度は増えるんですか?」
太田隆之さん
「開幕までに完璧なものに仕上げたいです」
天谷宗一郎さん
「今回はミステリーハンターとしてマツダスタジアムの芝の謎について調べましたが、やっぱり選手のプレーにたくさんの方が尽力してくれることを改めて実感した企画になりました。ファンの皆さんも変化した芝や選手をマツダスタジアムに見に来てください。以上、天谷調査隊…じゃなくミステリーハンターでした!」
今回9年ぶりに張り替えられたマツダスタジアムの天然芝。2016年、9年前のカープは、25年ぶりの優勝を果たし、マツダスタジアム最高ホーム勝率71%を記録した素晴らしいシーズンでした。今年も優勝の鍵を握るかもしれない「芝」。注目です。
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