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5年目・栗林良吏 「理想の守護神像」に迫る

開幕守護神のマウンドに向けて競争を勝ち抜く決意なのが、栗林投手です。プロ5年目今年こそ、歓喜の瞬間、マウンドの中心にいてほしい男に守護神の「理想像」を聞いてきました。

石田充アナウンサー(2020年10月27日)

「ドラフトから一夜明けてやってきたのはトヨタ自動車のグラウンドです」

石田アナが栗林投手に初めて会ったのは2020年のドラフト会議の翌日、当時所属していたトヨタ自動車の練習場でした。

栗林良吏

「1位で指名していただいて即戦力なので1年目から森下(暢仁)を超えられるように新人王も取れたら良いと思います」

そう語ってから4年。有言実行・新人王を獲得するなど、これまで124セーブをマークし、守護神としてチームを支え続けてきました。

ことしも9回の男として期待される栗林良吏。オフに右ヒジにメスを入れ体も変化、フォームも変化した背番号20を直撃しました。

石田充アナウンサー

「気が付けば、プロ5年目を迎えるということになりますけれども、5年目のシーズンに向けて今、心境はいかがですか?」

栗林良吏

「そうですね、やっぱり(右ヒジを)手術したってのもありますし、そういう意味ではやっぱり5年目というよりかは、1年目のような気持ちでやれて、そわそわしてるのもあります」

石田充アナウンサー

**「**実際キャンプではその右肘のコンディションというのはいかがでした?」

栗林良吏

「そうですね、やっぱり痛くて投げないとかそういう後ろに下がることはなかったんで、そういう意味で順調に来てるかなと思っています。」

「足の上げた方を変えたりだとか、セットポジションの仕方を変えたりだとかっていうのもあるんでそこを確認しながら、(コーチの野村)祐輔さんにタイミングが合わないんだったら、2段モーションとかもやってみたらっていうのを言われて試してみたりとかそういうところはもうずっと試行錯誤しながらなので、今投げてるフォームは今自分に合ってるのかなとは思っています。」

キャンプ中も細かなフォームの変化を繰り返した栗林。最終的に右肘への負担が少ないスムーズな左足の上げ方にたどり着きました。去年までと比べるとためがなくなっていますね。

背番号20の仕上がりはチームメイトも気になります。

石田充アナウンサー

「菊池選手から何と言われた?」

栗林良吏

「『何割で投げてるの?』って聞かれてもう結構強く投げているつもりだったんすけど、ちょっと強がっちゃったというか、はい。自分は『8割』って答えたんですけど、多分球がいってないから、おキクさんも心配して、『これが10割だったらやばいんじゃないか』と思って声かけてきたのかなと。」

キャンプでは対外試合の登板はなく、2度、味方のバッターを相手に投げながら、実戦感覚を取り戻してきました。

栗林良吏

「フォームに関しては良かったが、球がそれに合わせて良くなったわけではなかったので、どんどん投げていって自分のものにしていければいい」

栗林良吏

「もう本当にどのピッチャーがどこで投げてもおかしくないレベルだと思うので、そういう意味ではプレッシャーを感じながら常に練習してます。」

去年は球団のシーズン記録に並ぶ38セーブ。NPB日本人最速タイで100セーブを挙げた男もハイレベルなチーム内競争を実感した春のキャンプ。5度目の開幕を前にこんな質問を投げてみました。

石田充アナウンサー

「今思う、栗林投手の中での守護神の理想像ってどんなピッチャーですか?」

栗林良吏

「理想像ですか・・・やっぱり1年間通して「1敗もしない」ピッチャーが1番理想なのかなと思ってそれが1番。セーブ数よりも、やっぱり負けの数がゼロのピッチャーが1番の理想なのかなと思います。」

石田充アナウンサー

「そこにより近づけるために、ご自身どういったところをレベルアップしていきたい?」

栗林良吏

「やっぱり『まっすぐの質』っていうのが一番大事だと思うんで、昨年も1発で何試合かは負けてますし、1発を打たれないピッチャーになるためには、まずはまっすぐな人と強さを出さないと通用しないと思うんで、もう本当にそこに近づくためには自分のまっすぐをレベルアップするしかないのかなと思っています。」

「やっぱり平均球速ももちろん速ければ速いほど、バッターには圧倒できる球だと思うんで、球速を上げたいところありますけど、でもやっぱり質、バッターが甘くてもファールだったりとかっていうのが一番大事なのかなと思うんで、そこをバッターが嫌がる、脅威になるようなまっすぐがいいのかなと思います。回転数は結構自分の中ではある程度多い方なのかなと思ってるんで・・・それがずっと高い位置にいれば、他の変化球も生きると思いますし、バッターも嫌だなと思います。」

そしてカープのレジェンドが背負ってきた20番をつけて5年目となる栗林。ドラフト指名の翌日に20番を背負うことについてきいたときには?

栗林良吏

「ちょっと荷が重いですね、僕には」「すごく光栄ですけど、去年のドラフト1位の森下(暢仁)も1年目から18をつけて18にふさわしい活躍をしていると思うので」「20番といえば誰だろうとなったときに将来、栗林と出てくるように背番号に恥じないようにがんばりたい」

石田充アナウンサー

「背番号20が板についてきたと思いますがいかがですか?」

栗林良吏

「皆さんにそうやって言ってもらえるなら、すごく嬉しいことですし、でもまだまだ自分にとってチームで1番の記録を残してるわけでもないですし、最近で言ったら、あの3連覇に貢献してる中崎さんとかと違って、自分は全くチームに貢献できてないんで、そういう意味では20番としての役割、責任はまだまだ果たせていないのかなとは思っています。」

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