プロ野球 広島カープ は芝生や照明などリニューアルした マツダスタジアム でオープン戦を行いました。
天然芝が9年ぶりに張り替えられ、さらに鮮やかになったマツダスタジアムで今年最初のオープン戦。そのマウンドに立ったのは、開幕投手が内定している 森下暢仁 でした。「全ての球種を試したかった」と各バッターへの入りの球には、様々な変化球を織り交ぜた森下。一方で、初回からストレートも148キロをマークします。
初回は、3人バッターを全て直球で打ち取ると、2回には1アウトからランナーを出しますが、FA移籍の茂木をストレートで見逃し三振。ただ、3回に先頭の古賀を打ち取った打球が天然芝で弱まり内野安打。嫌な形でランナーを出すと、2番・西川を追い込みながらもタイムリーツーベースを打たれ1点を失います。森下は3回1失点。開幕に向け、確実にステップを踏むマウンドとなりました。
森下暢仁 投手
「チェンジアップ、カーブと全部でカウントは取れたので、あとは配球をしっかり考えていきたい」「登板数も少なくなっていくなかで、もっといいものを出せるようにしたい」
そして、光ったのは、2番手のルーキー 佐藤柳之介 。やや球は高めに浮きながらも、ボールに力がありました。4回は先頭を出しながら、後続の3人全てストレートで押し込みます。佐藤は4イニングを投げ、5奪三振、フライアウトも5つ。堂々のピッチングで、開幕一軍へまた一歩前進です。
打線は8番キャッチャーの 會澤 が、ヤクルト 奥川 の力のある球に負けることなく2安打。 坂倉 を欠くなか、頼もしさを再確認させます。
試合はカープが1点を追う7回、この日一軍合流の 田村 、さらには途中出場の 二俣 がヒットを放ち、同点のチャンスをつくりますが、あと一本が出ません。
ただ、9回には、右ひじの手術から復活を目指す 栗林 が、キレのある変化球を投げれば最後は148キロのストレートで三振を奪うなど、1イニングを三者凡退でピシャリ。調整はきわめて順調です。試合は1対0でヤクルトに敗れました。
続く日曜日の試合。先発はルーキー佐藤の1つ年上の 玉村昇悟 。まずは初回2つの三振を奪い、ヤクルト打線を三者凡退に打ち取る完璧な立ち上がりを見せます。2回には去年の本塁打と打点の2冠王 村上 からも三振を奪うと、 菊池 のファインプレーにも助けられ無失点におさえます。3回に1点を奪われますが、4回5回も三者凡退。「ゴロを打たせたいときに打たすことが出来た」と本人も納得の投球内容で開幕ローテーション入りへアピールしました。
玉村昇悟
「またしっかり結果を求めながらもっと良くなるとは思うので、ムダ球を減らしていきたいと思います」
打線は1点を追いかける4回。オープン戦打率3割を超える モンテロ と途中出場の 二俣 が連打でチャンスメイク。長打が出れば逆転の場面で打席にはここまでのオープン戦打率7割超えの絶好調 堂林 。ライトフライに倒れますが、モンテロが必死の走りを見せタッチアップに成功しチャンスを広げます。しかし、あと1本が出ず無得点に終わりました。
守備で球場を沸かせたのは途中出場 レフトの 中村健人。見送ればホームランという打球をジャンピングキャッチ。「勝負は細部に宿る」と少ないアピールチャンスを逃しません。9回には途中出場のライト 中村奨成 がスライディングキャッチをするなど外野守備でも開幕一軍争いが繰り広げられています。一方、打線は完封負けを喫し攻撃に課題が残りました。
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