先週17日に発生した山火事は、20日に消防による残火処理などが行われ、発生から3日ぶりに消し止められました。
一方、海上自衛隊は事故調査委員会を立ち上げ、爆破訓練と山火事との関連を調べています。
山火事は今月17日に、江田島市江田島町津久茂の海上自衛隊 長浜射撃場の敷地内で発生しました。
警察と消防によりますと、午前9時40分ごろ、「山手から炎が見える」と通報がありました。
消防は、19日午後1時半ごろに火の勢いが収まったと発表。
この火事で、山林およそ30ヘクタール(20日午後3時現在)が焼けましたが、人や建物への被害は確認されていないということです。
田村友里 アナウンサー
「19日に鎮圧が発表されましたが、20日は現場に煙や匂いは一切ありません」
消火活動のために実施されていた交通規制は18日午後2時に解除され、20日は一般車の往来も見受けられました。
近隣住民からは
「『鎮圧してくれてよかった』というところが1番大きい」
「よかった。ちょっとホッとした」
「風向きが反対だったらもっと燃えてたかもしれない」
といった声が聞かれました。
江田島市ではこれまでにも度々、山火事が起きてきました。
去年1月には、大柿町の陀峯山でおよそ240ヘクタールを焼く大規模な山火事が発生しました。
また、1978年に江田島町の古鷹山で発生した山火事は、およそ1000ヘクタールが焼け、戦後の広島県内で発生した山火事の中では最大規模だということです。
この2つの山火事は、いずれも住民が雑草を燃やす焚き火を行っていたところ、山林に燃え移ったことが出火原因とされています。
田村友里アナウンサー
「火災発生時に訓練が行われていた射撃場の上の方を見てみると、木が燃えて黒く山肌が見えているところがあります。20日午前8時45分時点では消防による残火処理などが行われています」
海上自衛隊によりますと、17日午前、機雷除去を想定した爆破訓練が実施されていたということです。
近隣住民からは
「17日の午前9時ぐらいに、『ドーンッ』ていう音があった。その後に『火事だ』と消防車が来だした」
「大きな爆発音で窓が揺れて驚いた」
といった声も聞かれました。
おととしに福岡県で行われた機雷除去では、爆発音と共におよそ100mの水柱が上がりました。
山火事の発生当時、こうした機雷の除去を想定し、少量の爆薬を使用した爆破訓練が射撃場 敷地内の陸上で行われていたということです。
海上自衛隊は訓練中に火が山林に燃え移った可能性があるとして、事故調査委員会を立ち上げ、山火事と訓練の関連を調べています。
一方、消防は、20日午後3時を持って火を消し止めたと発表しました。
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