広島県内の報告数が1999年以来、最も多くなるなど、インフルエンザが猛威をふるっています。広島市内の病院で現状を取材しました。
医師
「ではお母さん、お話聞きますね。いつから、どうですか?」
母親
「(子どもが)2日前に夜中ですが、急に40度ぐらいの熱を出して」
広島市中区の舟入市民病院です。この日も発熱などの症状を訴える子どもが受診していました。
医師
「マスク下ろして上向いて。あーって声を出して。喉真っ赤ですね。ちょっとインフルエンザ検査しましょうか」
こちらの病院では先月31日から今月4日朝までの年末年始、内科と小児科を訪れた患者の数が2800人に上り、過去10年間で最も多くなりました。
特に大みそかの31日は、600人を超す患者が訪れ、みなし陽性を含めると訪れた患者の半数近くが、インフルエンザと診断されました。
舟入市民病院 高蓋寿朗院長
「2009年の新型インフルエンザの流行以来の相当の数が来られたと。待ち時間、内科だと通常はせいぜい2、3時間待ちぐらい。年末年始でも。ただ今年は、一番長い時で6、7時間待っていただいた時もあって」
県が9日、発表した直近1週間のインフルエンザの定点あたり報告数は60.56人。現在の感染症法が施行され、調査が始まった1999年以降、最も多くなりました。
こちらの患者も、発熱などの症状です。
医師
「症状としては発熱と咳と、ちょっとぜいぜいする感じもありますか?」
患者
「そうですね」
医師
「周りの家族も同じような症状ですか?」
患者
「そうですね。はい」
舟入市民病院 高蓋寿朗院長
「ほとんどインフルエンザA型で、B型は広島ではほとんど出ていなくて、症状は発熱とせきが中心だと思う。外来に来る人は比較的若い人、40、50歳までの人が多いので、来たときはしんどそうだが、薬の処方で何とかなる人は多かったと思う」
広島市によりますと、市内2か所の医療機関の検査結果では、インフルエンザA型が483人、B型は0人でした。ただ、「B型は例年2月、3月に増えてくるので注意が必要」ということです。では、今後の見通しについては。
舟入市民病院 高蓋寿朗院長
「今年の年末年始、かなりピークだったと思うが、1月は皆さん集まる機会が多くて、成人式もあったりとか、試験もあったりとか、そういう時期というのは、やっぱりリスクある時期。新年会とかもあるので、それぞれが注意をしていただいて、あまり大きなピークにならないようになればと思う」
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