気象庁は西日本の各地に「低温に関する早期天候情報」を、北海道には「高温に関する早期天候情報」を発表しています。
西日本各地では、今週は気温が平年並みか平年より高い日が多いですが、その後は冬型の気圧配置が強まり寒気の影響を受けやすくなるため、気温が平年並みか平年よりも低く、8日頃からはかなり低くなる可能性があるとしています。農作物の管理などに注意するとともに今後の気象情報に留意するよう呼びかけています。
発表の対象地域
「かなりの低温」
中国(1/8頃から)
四国(1/8頃から)
九州北部(1/8頃から)
九州南部・奄美(1/8頃から)
沖縄(1/8頃から)
一方、北海道地方は、来週半ばころまでは寒気の影響を受けやすいため気温は平年並みか平年より低い日が多いですが、その後は寒気の影響を受けにくくなるため気温が平年並みか平年よりも高く、11日頃からはかなり高くなる可能性があるとしています。
農作物の管理や雪の状況の変化などに注意するとともに、今後の気象情報に留意するよう呼びかけています。
「かなりの高温」
北海道地方(1/11頃から)
この「早期天候情報」は、その時期としては“10年に一度レベル”しか起きないような著しい低温や高温、降雪量となる可能性が、いつもより高まっている時に注意を呼びかけるために出される情報です。その現象が予想される6日前までに発表されます。気象庁では“10年に一度レベル”で起こる低温(高温)を「かなり低い(高い)」として表現します。
「早期天候情報」が発表されるのは、5日間の「平均気温」や「降雪量」(6~14日先)が、「かなり低い(高い)」「大雪」となる確率が30%以上と見込まれる場合です。本来なら、その時期としては、“10年に一度程度”の頻度しか起こらないものが「30%以上」の確率で起こると予想されるため、通常よりも3倍以上「かなり高い」状況が現れやすいと見込まれていることを意味しています。
気象庁が発表している「2週間気温予想」の予報資料をみると、地上の気温を大きく左右する上空下層(1500メートル)の気温は、東日本や西日本では来週は平年よりも低い予想となっています。
特に西日本や沖縄・奄美では、一時的に平年よりかなり低くなる予想です。中国地方や四国、九州北部地方では-9℃ラインの寒気が入る予想で、西日本にとっては強い寒気といえます。
海外予想モデルなどをみると、一時的に中国地方には-12℃ラインの寒気が流れ込む予想なども一部にあり、予想よりもう少し低い方へとブレた場合は、西日本にとってはかなり強い寒気となる可能性もあります。
来週の西日本は、全般に平年より気温がかなり低めで、2025年の仕事始めは厳しい寒さの1週間となりそうです。
【詳しく確認】地上の気温を大きく左右する上空1500メートルの寒気予想
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