197回目は、
広島中央通りこどもクリニック 田原昌博院長に
お越しいただきました。
田原先生は小児循環器専門医のご経験があり、
移植医療をテーマに小説「たすき」を執筆されるなど、
移植医療の普及に尽力されています。
臓器移植は、病気や事故によって臓器の機能が低下し、
移植でしか治らない人に、
他の人の臓器を移植する治療法で
健康な家族からの肺・肝臓・腎臓などを提供する生体移植と、
亡くなられた人(脳死後または心臓が停止した死後)からの
臓器提供による移植があります。
移植できる臓器は、心臓、肺、肝臓、腎臓、膵臓、小腸及び眼球(角膜)
現在、日本臓器移植ネットワークで移植を待つ人は
約16,000人に対し、移植を受けれる人は
年間600人、約3.8%しか移植できていません。
たくさんの方が待っている状況ですが
2010年7月に臓器移植法が改正され、
本人の臓器提供の意志が不明な場合でも、
ご家族の意志での移植が可能となりました。
ただ残された家族が、臓器提供をするかどうかを
決めるのは難しいことです。
大切なご家族と臓器移植について
話し合うことから始めて下さいと田原先生。
いざという時に本人の意思を尊重するためにも、
健康保険証や運転免許証、意思表示カード、
インターネットで意思を表示し、
その意志を家族と共有することが大切です。
臓器を提供する、提供しないにかかわらず、
ひとりでも多くの人が意思を表示し、
一人ひとりの意思がしっかり尊重されながら
移植医療が発展していくことが望まれます。
臓器移植についてYesでもNoでもいいので、
意思表示をするようにしましょう
移植を受ける側と行う側の両方の心情が描かれている
田原先生の著書「たすき」も
ぜひ読んでみて下さいね。
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