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RSウイルス母子免疫ワクチンについて

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195回目は、
産科・婦人科 藤東クリニック 
藤東猶也副院長です。

妊婦さんを対象にした RSウイルス母子免疫ワクチンが、
今年5月末に一般診療で接種できるようになりました。
生まれてくる赤ちゃんに
RSウイルスの免疫をつけてあげましょうというものです。

RSウイルスの感染症は
2歳までにはほぼ100%が感染するといわれています。
通常は風邪のような症状で重症化することなく
軽快していくことが多いんですが
心配なのが、生まれて間もない赤ちゃんは
重症化することがあるという点です。

初感染の乳幼児の約3割では咳が悪化し、
ぜいぜい、呼吸困難などがあらわれ
無呼吸発作が出たり、あと急性脳症といった
全身に関わるような病気が出たりすることがあります。

特に生後6か月までの赤ちゃんは
初回感染で重症化することがあるので、
その間の免疫をつけてあげて重症化を抑えようと
妊婦さんを対象にした
RSウイルス母子免疫ワクチンを
一般診療で接種できるようになりました。

妊娠24~36週の妊婦さんに1回接種すると
お母さんの体の中にRSウイルスに対する抗体が作られます。
その抗体が胎盤を介しておなかの中の赤ちゃんに移ると
生まれた赤ちゃんをRSウイルスから守ってくれます。
以前、早産リスクがあるのではないかと
言われたことがありましたが、
直接関係がないことが分かっています。

ただ実感としては、接種されるかたは
まだまだ少なく、その理由は費用が
3万円ほどかかるということと、
RSウイルス感染症が重症化の可能性があることが
あまり知られていないこともあるようです。
赤ちゃんへのプレゼントとして、
ウイルス抗体をつけてあげるという選択肢も
加えてみてくださいねとのことでした。

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