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「頻繁なあくびはストレスの可能性も」ペットと幸せな年末年始を…獣医師に聞いた飼い主が気をつけること3選

大晦日にお正月。楽しいイベントが盛り沢山な年末年始ですが、ペットの健康に飼い主が注意しなければならない時期でもあります。ペットと幸せに過ごすために家庭で気をつけたい3つのことを紹介します。

①誤飲トラブル
さまざまなイベントが続く年末年始は、ペットにとっても非日常な期間といえます。親戚や友人など普段見慣れない人が家を出入りする機会が増え、食卓にもクリスマスのチキンやケーキ、正月のおせちなどが並びます。

「konomi動物病院」(広島市東区)の栗尾雄三院長は、年末年始はペットの健康を特に気にかけてほしいと呼びかけています。

過去、正月休み明けに栗尾院長が診察したペットのおよそ7割が、嘔吐や下痢など消化器の不調を訴えているということです。

年末年始でペットが人の食事を食べてしまったり、間食などが増えて食事時間が不規則になったりすることなどが原因です。

また親族や友人が家に集まるときに、ペットが誤って人の薬などを飲んでしまうケースも考えられ注意が必要です。

【飼い主が気をつけたいこと】
□ペットから目を離さない
□ペットを食卓やごみ箱に近づかせない
□食べ慣れないものをペットに与えない
□間食を極端に増やさない
□床に薬などを置かない  など

「体を掻く」「頻繁なあくび」はストレスのサイン

②ペットのストレス
年末年始は忘年会や新年の挨拶などで友人や親戚が家に集まる機会が増える時期です。しかし、ペットは大勢の人との接触にストレスを感じることもあるので注意が必要です。

【犬や猫がストレスを感じた場合に取る行動】
□体を掻く
□足や体をずっと舐める
□頻繁にあくびをする
□体を震わせる  など

konomi動物病院 栗尾雄三院長
「ペットが無理に人前に居続けると、ストレスが原因で体調を崩してしまうことがあります。親戚や友人が集まる場合はペットがゆっくり過ごせるスペースを確保することが大切です」

このほか栗尾院長は帰省や旅行などでペットを長時間車などに乗せる場合は、ストレスが加わるだけでなく、体力も削られると指摘します。

ペットに持病があったり、高齢だったりする場合はペットホテルを利用するなどして帰省や旅行に同伴させないことも重要な選択だといいます。

【飼い主が気をつけたいこと】
□ペットのストレス行動を見逃さない
□人が苦手なペットに無理をさせない
□帰省・旅行先でペットがくつろげるスペースを確保する
□ペットの同伴が難しい場合はペットホテルなどを利用する  など

「かかりつけ医」や「帰省・旅行先の動物病院」のスケジュールを確認

③動物病院の年末年始スケジュール
年末年始は動物病院が休診になるケースがほとんどです。まずはかかりつけの動物病院の年末年始のスケジュールを把握し、不安がある場合は早めに受診や相談をしておくと安心です。

寒い時期はペットも体調を崩しやすいため、いざというときに受診できる場所を見つけておくことも重要です。

栗尾院長はペットに持病がある場合は年末年始で薬がなくならないように、年内にかかりつけ医を受診するように呼びかけています。また、帰省や旅行をする場合は周辺の動物病院も確認するよう促しています。

年中無休で診察をしている「広島夜間救急動物病院」(広島市東区)によりますと、前回の年末年始(2023/12/28~2024/1/5)の救急件数は85件で、誤飲や嘔吐下痢・膀胱炎などが主な症状だということです。

広島夜間救急動物病院は電話予約が必須で「午後8時半~深夜0時半」まで受け付けています。(診察時間は午後9時~深夜1時)

担当者は「犬や猫などペットの体調で不安があれば、まずは電話相談してほしい」としています。

【飼い主が気をつけたいこと】
□かかりつけの動物病院の年末年始スケジュールを確認
□ペットの健康状態が不安な場合は年内にかかりつけの動物病院を受診する
□帰省・旅行にペットを同伴する場合は周辺の動物病院を調べておく
□救急病院などは受付時間が夜間のみの場合があるので注意する  など

飼い主とペットが健康で幸せに暮らせる、素敵な年末年始をお過ごしください。

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