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「戦争に忙しいリーダーたちは見向きもしない」ノーベル平和賞 日本被団協と高校生平和大使が原爆慰霊碑に受賞を報告 広島

ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の箕牧代表委員が18日、広島市の平和公園を訪れ原爆慰霊碑に報告しました。

平和公園を訪れたのは日本被団協の箕牧智之代表委員と田中聡司代表理事、高校生平和大使の甲斐なつきさんです。

箕牧さんは10日にノルウェーで行われたノーベル平和賞の授賞式で壇上に上がり、フリードネス委員長から賞状を受け取りました。また、田中さんと甲斐さんは現地で被爆証言をしたり若者と交流したりしました。

箕牧智之さん
「世界の多くの人たちが平和を考え、核兵器のない世界に、人間が安堵して生活ができる日が来ることを願っている」

この後3人は、湯崎英彦知事とも面会。日本政府が核兵器禁止条約に参加するよう働きかけてほしいと求めていました。

甲斐なつきさん
「若い世代への継承という点で責任だったり使命感がすごく重くのしかかったように感じた。この授賞をゴールではなく次へのスタートとして捉えて今後も活動していこうと思う」

一方、田中さんは核兵器が使用される可能性が世界で高まっていることが授賞理由の一つだとして次のように話しました。

田中聡司さん
「戦争に忙しいリーダーたちは授賞式に見向きもしなかっただろうし、ノーベル平和賞のニュースも聞いていないと思う。そういうリーダーたちにこそ被爆者の声を聞かせるような機会を作って、少しでも核保有国を動かしていきたい」

また、日本政府が核兵器禁止条約に署名も批准もしていないことを挙げ「被爆国の国民である私達は、ノーベル平和賞授賞の栄誉を受けたことについて、いささかの矛盾も感じるし非常に肩身の狭さを感じる」と語りました。

3人は20日には広島市の松井市長とも面会する予定です。

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