広島県の尾道市で、冬の風物詩デベラ干しがはじまっています。
デベラの天日干し作業が行われているのは、尾道市正徳町にある笹井満雄さんの加工場です。
笹井さんは約80年前から、親子三代に渡ってデベラ干しを続けています。
尾道市沖の燧灘で獲れた「タマガンゾウビラメ」のウロコと内臓を手際よく取り除き、水でよく洗って荒縄に通していきます。
最盛期の20年前には1日で約500kgをさばいていましたが、今ではその10分の1しか魚が入ってこなくなったそうです。
荒縄に吊るされたデベラを風通しの良い屋上で5日から1週間干すと、うま味が凝縮した珍味の完成です。
デベラは木槌で叩いて背骨を砕き、醤油と砂糖とみりんで作ったタレをつけたあと、あぶって食べるのがおすすめだそうです。
笹井淳二さん「品物が獲れる以上は尾道の伝統の風物詩を守っていきたいという思いでやっています」
デベラ干しは来年の2月中旬まで行われ、個人向けに発送されるほか土産物店などで販売されます。
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