お正月の風物詩「年賀状」についてお伝えします。はがきの値段が10月に改定されました。63円から85円に引き上げです。かつては、新年のあいさつに欠かせない存在でした。2025年の年賀状の事情を取材しました。
1978年11月の広島中央郵便局です。年賀はがき発売と同時に列ができ、100枚・200枚と買い求めていました。値段は現在より65円安い1枚20円です。
日本郵便によりますと、発行枚数のピークは、2003年度の44億5000万枚でした。その後は、メールやSNSの普及などで減少幅が年々、大きくなります。
2024年度は、郵便料金の値上げにより需要が見込めず、10億7000万枚。ピーク時の4分の1以下で、過去最も少ない枚数です。
末川徹記者
「2025年の干支は『蛇』年です。皆さんは年賀状、出すのでしょうか」
年賀状を出す(50代)
「親戚はほぼ顔をあわさない。あいさつ程度。2024年の内容を添える」
年賀状を出す(60代)
「100枚。前は200枚出していた。社会人になっても、相手が返してくれる」
年賀状を出さない(20代)
「ラインでスタンプ送ったら終わり。『あけおめ』って」
年賀状を出さない(40代)
「大変だから。(以前は)1日かけて書いていたが、もったいなと思った」
では、人との関わりが多い職場ではどうなのか。創業400年以上の歴史を持つ老舗薬局を訪ねました。
赤松薬局 赤松正康 社長
「Q何人に出す?たくさん買い上げてくれる上位200人。全ての人だと、とんでもない数になるので…」
赤松社長は、会社と個人用を合わせると、毎年400枚以上、出しているそうです。2024年に受け取った年賀状を見せてもらいました。
赤松薬局 赤松正康 社長
「広島カープの選手の薬を球団納めていて、毎年(年賀状を)いただく。宝物です」
一方、最後のあいさつを添え「年賀状じまい」するケースが急増しているといいます。
赤松薬局 赤松正康 社長
「Q年賀状の魅力は?新年が訪れたと感じる。その年の決心が書いてあるので、新たなスタートだと…」
今回の取材で、年賀状を「出す」と答えたのは、105人中、約3割にあたる30人でした。年賀状の引き受けは、15日に始まります。
末川記者
年賀状を出す予定の30人を世代別にグループ分けしました。
▽10~20代は、45人中7人で15.6%。
▽30~40代は、23人中5人で21.7%。
▽50~60代は、31人中16人で51.6%。
▽70代以上は、6人中2人で33.3%です。
続いて、年賀状の枚数を聞きました。
▽10枚以内が13人と最も多く、▽20~30枚が10人、
▽50枚が2人▽100枚以上は、5人です。最多は、赤松社長の400枚以上でした。
VTRに入りきらなかった、さまざま人の声をまとめました。
高校生
「小中学校の友人や恩師に、自分の成長を年賀状で伝えたい」
60代
「1年に1回の生存確認です」
70代
「親戚に2~3枚、しょうがないから出す」
60代
「喪中はがきや年賀状じまいなど、周りが辞め出した。2024年で年賀状は最後」
青山キャスター
我が家も数年前に「年賀状じまい」しました。
カープOB 天谷宗一郎さん
「2年連続で『喪中』なので、まだ動いていない。多いときは、200枚くらい送っていましたが、妻と相談します」
田村キャスター
「同世代にはラインで送ります。RCC入社した当時は、先輩に年賀状を送っていたが、2022年『送らなくていいですよ』と公式に案内があったので、便乗して辞めました。ただ、年配の方には、送るようにしています」
末川記者
年賀状離れが進む中、日本郵便が新たな取り組みを始めました。
620円・1120円・5500円の年賀はがきの販売です。右下のQRコードを読み取ると、好きなギフトを選べますが、その一部を見ていきます。
配送ギフトの1120円券では、ゴディバのクッキーや、愛媛県の今治タオルと石鹸セットです。5500円券では、近江牛のすき焼き300グラムや、岡山のまるごと完熟ゼリーなどです。なくなり次第、終了となります。これまでと変わった新年のあいさつを検討されてみてはいかがでしょうか。
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