広島県福山市の閑静な住宅街で先週末、複数台の車のガラスが割られ、車内に置いてあった現金などを盗まれる被害が相次ぎました。警察は、同一人物による犯行とみて、捜査を進めています。
「窓ガラスが割れて散乱していましたね」。取材に応じてくれた桑田浩律さんです。11月29日、車上あらしの被害に遭いました。
去年購入したばかりだったという軽乗用車。助手席窓ガラスは粉々に砕け、車内にも飛び散っています。
桑田浩律さん
「なんでこんなことするのか、よく分らないけど、こんな田舎でこんなこと(車上荒らし)が…」
桑田さんによりますと、軽乗用車からは助手席に置いてあったカバンが盗まれたということです。
桑田さんの軽乗用車は、29日午後に家族が最後に使用したということですが、桑田さんが被害に気がついたのは、翌30日午前8時ごろでした。
被害に気が付き、110通報をした桑田さん…。すると、近所の住人から桑田さん以外にも同様の被害を受けている人がいることを知らされました。
桑田さんは取材を受けた理由について、こう話しました。
桑田浩律さん
「何件も何件も車上荒らしが起こったら困る。こうやって多くの人に知ってもらったほうが、(犯人が)動きにくくなると思って」
警察によりますと、11月29、30日の2日間で、この地域で車の窓ガラスが割られる被害は少なくとも6件確認されています。そのうち桑田さんを含む3件は、カバンや現金など車内に置いてあったものが盗まれたということです。
被害はおよそ500メートルの範囲に集中していることなどから、警察は、同一犯による車上荒らしの可能性が高いとみて、窃盗などの容疑で捜査をしています。
警察によりますと、車上荒らしは塀や生け垣に囲まれるなど人の目が届きにくい場所で夜間に被害が多いということです。
対策としては、
▽車内に貴重品などなるべく物をおかない
▽ドライブレコーダーを取り付ける
などが考えられます。
万が一被害にあった場合、証拠を保全するためにも車に触らないで、すぐに110番通報をする事が大切だということです。
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