3日の衆議院本会議で石破総理は核兵器禁止条約の締約国会議について「オブザーバー参加の例について検証が必要だ」という考えを示しました。

公明党斉藤鉄夫代表
「現実としてアメリカの核抑止力に依存する日本がただちに批准できなくても唯一の戦争被爆国である我が国が締約国会議にオブザーバーとして参加し核保有国と非保有国と対話しながら実質的な橋渡しの役割を果たすのは国際社会からも理解されるのでは」

石破総理
「これまでの締約国会合でのオブザーバー参加の例について検証が必要であると考えております」

一方で石破総理は条約には核保有国が1か国も参加しておらず、核兵器のない世界への出口に至る道筋が立っていないとして、これまでの政府の見解を繰り返しました。

オブザーバー参加の例について検証する対象は、日本と同じくアメリカの核の傘のもとにあるドイツなどが念頭にあるとみられます。

来年3月に3回目の締約国会議が開催されますが、条約に距離を置く日本政府はこれまでオブザーバーとしての参加もしていません。