明治安田J1リーグ、サンフレッチェ広島は、1日のホーム最終戦で優勝へ望みをつなぐ勝利。また、試合後にはサンフレ一筋21年、青山敏弘 選手(38)の引退セレモニーが開かれました。
負ければ優勝の可能性が消滅するホーム最終戦。サンフレッチェは、今シーズン限りでの引退を表明している青山敏弘をベンチメンバーへ。スタジアムにはその雄姿を見届けようと2万7000人を超えるサポーターが駆け付けました。
リーグ優勝、そして青山のためにもなにがなんでも勝ちたいサンフレッチェは前半8分、左サイドの 東俊希 が早いタイミングでクロス。合わせたのは 加藤陸次樹 。「キーパーの重心が見えていた」と、その逆を狙う冷静な、この試合最初のシュートがゴール右隅へ突き刺さります。ユース出身の先輩・後輩コンビでサンフレッチェが先制に成功します。
その後、同点に追いつかれて迎えた前半アディショナルタイム。フリーキックのチャンスで東の左足から放たれたボールはするすると抜けて、そのままゴールへ。前半だけで1ゴール・1アシスト、東の大活躍で勝ち越し、前半を折り返します。
そして後半、流れは一気にサンフレッチェへ。前線からの守備で加藤がPKを獲得し、キッカーは トルガイ・アルスラン 。ど真ん中にしっかり決め切り、追加点。
その後、さらにリードを3点差へ広げると、後半37分、青山はかつての恩師、札幌のペトロヴィッチ監督と熱い抱擁をかわすと 川辺駿 に代わりホーム最終戦のピッチに立ちます。
建設に向け尽力した新スタジアムでの最後のリーグ戦。少ない時間の中でチームを鼓舞するだけではなく、キャプテンマークを腕に巻いて、果敢にゴール前に迫り、スタジアムを沸かせます。
試合はその後も札幌を突き放したサンフレッチェが5得点の大勝。リーグ最終戦へ優勝の望みをつなぎます。(広島 5-1 札幌)
そして、試合後には青山の引退セレモニーが行われました。
サンフレッチェ広島 青山敏弘 選手
「みなさんと歩み続けた21年間の大きな夢とすばらしい思い出は、この胸に輝く4つの星とともにぼくたちの心の中に永遠に色あせることなく輝き続けていくでしょう。21年間、最高のサッカー人生をありがとうございました」
花束贈呈では、佐藤寿人・李忠成・千葉和彦 と、かつてともに広島でプレーした “戦友” が登場。ここまでこらえてきた青山の目にもついに涙があふれてきます。
胴上げされ、6度、宙に舞った “レジェンド” 。最後に、駆け付けてくれた愛するサポーターの元へ。新スタジアム元年でのリーグ優勝に向けてゲキを飛ばしました。
青山敏弘 選手
「優勝するぞ。ありがとう!」
◇ ◇ ◇
石田充 アナウンサー
最高の雰囲気のホーム最終戦でしたが、ただ木曜日にACLの試合があって、それに出る可能性があるということをスキッベ監督が、試合後に言っていました。
気になるのがリーグの優勝条件ですが、神戸が勝つともう追いつけないことになるんですが、サンフレッチェが勝って神戸が引き分け以下、サンフレッチェが引き分けても神戸が負ければサンフレッチェ優勝ということで、日曜日、どうなるか…
(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビより)
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