広島県福山市の水産会社が、年末年始に向けに新商品を開発しました。「家族の会話が弾むような料理に」。商品にはそんな開発者の思いが込められています。
創業80年近くになる岩船水産では、9種の料理が楽しめる新商品をつくりました。その新商品がこちら…。その名も「9種の魚介のアテ」。
福山近海で捕れたタイの刺身やチイイカの酢漬け、シラサエビとアボカドのサラダなど、さまざまな魚料理を小分けに詰めています。
作っているところを覗いてみましょう。サラダで使うシラサエビに火を通しています。こちらでは魚を刺身にしています。一見、ごく普通な調理風景にも見えますが、担当者には強い思いがありました。
岩船水産 麦田菜々絵 課長
「いつも魚は煮付けだけですってなるよりかは、じゃあもっとこんな食べ方もあるんじゃないっていう提案をしていく」
岩船水産は、こちらの桟橋で漁師から新鮮な魚介を仕入れ、料亭や宿泊施設に販売しています。新商品に入っていたタイの刺身は、より美味しく食べられる工夫がされていました…。長い針金をタイの鼻へ突き刺していきます…。「神経締め」といわれる締め方です。
岩船水産 藤田信明 社長
「色が変わってるのが分かりますかね」
記者
「分かる、分かる」
岩船水産 藤田信明 社長
「(神経締めは)弾力がまず長持ちするので、生きた状態の方が続くということなので、コリコリ感は全く違いますね」
神経締めしたタイの刺身はどう違うのでしょうか…。
RCC福山放送局 内田博文記者
「さきほど神経締めにしたタイをいただいてみます。歯応えがしっかりしていて、なかなか噛み切ることができません」
岩船水産 麦田菜々絵 課長
「9種のアテが主役ではなくて、みんなの会話が弾むような料理として、テーブルに参加させてもらえたらなあと」
主役は「団らん」。そんな開発者の思いがこもった一品に舌鼓を打ってはいかがでしょうか。
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