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「花園に行きたい」崇徳高校ラグビー部 初の女子部員の想い

11月17日(日)に行われた、高校ラグビー広島地区大会の決勝で熱い戦いを見せた崇徳高校ラグビー部。その92年の歴史の中で初の女子部員としてチームを引っ張ってきた選手を取材しました。

屈強な男子選手たちが練習をする中、ひときわ小さな体でボールを回しているのが3年生の 田渕真帆 さんです。

小学2年生の時にラグビーを始めた田渕さんは、崇徳初の女子選手として入部。今年は最上級生としてチームを引っ張ってきました。

崇徳高校 田渕真帆 選手
「小学校の時から同じチームでやっていた子や、相手チームでやっていた子が崇徳に入部することが決まって、自分も一緒にラグビーしたいと思って入学した」

この日は、4日後に県大会の決勝を控えており、チームは猛練習。田渕さんもここまでともに闘ってきた仲間と一緒に汗を流します。

田渕真帆 選手
「自分は試合に出るわけではないが、自分も花園に行きたいという思いがあるので、自分も試合に出ているような気持ちで応援したい」

そして迎えた決勝戦。チームは敗れたものの13年ぶりに決勝の舞台でトライを奪うなど健闘。その姿に田渕さんも…

田渕真帆 選手
「小学校から一緒にラグビーをやっているメンバーとのラグビーの試合が観られるのも最後。今回の試合、めっちゃ感動しました。めっちゃかっこよかったです。ありがとうございました」

ここまで最上級生としてチームを引っ張ってきた田渕さん。その思いは後輩にもしっかり伝わっていました。

1年生の後輩
「先輩・後輩関係なく、みんなに優しくしてくれる先輩」
「高校からラグビーを始めたわたしにもていねいにパスの仕方などを教えてくれた」
「真帆ちゃん、ありがとう。大好きだよ~!」

3年間、苦楽をともにした仲間とのラグビーもこの日が最後。しかしラグビーで得た絆は一生の宝物です。

田渕選手は、小学2年生の時に、父親にラグビースクールに連れて行ってもらったことがきっかけでラグビーを始めたそうです。初めての女子選手、さまざまな苦労もあったと思うんですが、田渕選手が在籍していることがきっかけで、入部した1年生の女子部員もいるそうで、伝統校に新たに女子の伝統が受け継がれていこうとしています。

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