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証言ができる被爆者が減るなか「残す手段ができたのはすばらしいこと」AIを活用した『被爆証言応答装置』 被爆者の収録はじまる

「AI」を活用して被爆体験を伝える応答装置の製作に向けて、広島市は証言の収録を始めました。広島市は、画面上に映し出された被爆者からAIを活用して対話形式で証言を聞くことができる「被爆証言応答装置」の製作を目指しています。

きのうから、14歳のときに爆心地から2.5キロ地点で被爆した 山本定男 さんの収録が始まりました。

山本定男 さん(93)
「原子爆弾というのがもう二度と使われてはいけませんよ」

収録には県内の小学生や中高生も参加して、証言を始めたきっかけや被爆後に食べていたもの、核廃絶のために若い世代に伝えたいことなどを質問しました。山本さんは、雑炊や団子を食べて暮らしたことや、原爆の被害の大きさを知ってほしいなどと答えました。

やり取りは、装置の利用で想定される質問案に活用されるということです。

山本定男 さん(93)
「直接、被爆体験を話す90歳以上はだんだん少なくなっているので(証言を)残してもらえる手段ができたということは非常にすばらしいこと」

「応答装置」は来年8月の運用開始を目指すということです。

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