近代日本画の真髄 児玉希望ー千変万化、驚異の筆力展 @広島県立美術館
前期・後期では、別の展覧会かと思うほど印象が違う、と学芸員談!
多数の作品入れ替えがあるので、後期も見逃さないで!
広島県安芸高田市出身の児玉希望(1898-1971)は、
大正、昭和の日本画を牽引した近代日本画壇の巨匠の一人です。
古典への探求や自由な発想力、それを表現するための圧倒的な
筆力により、多くの洗練された作品を生み出しました。
会場出口にあるこの作品は
児玉希望の未完の絶筆をあしらった撮影スポット
百花百鳥図(四季図)1971年 小津和紙蔵
前年に50余年にわたる画業の回顧展を実施し、
広島県立美術館は、開館2年後の1970年
「児玉希望回顧展 郷土の生んだ芸術院会員」を開催。
児玉希望自身が、回顧展に合わせて
帝展の特選作品「暮春」など、
自身で保管していた作品だけでなく、
自身の画業の全貌が網羅できるように
所有者から買い戻して、約140点を広島県立美術館に寄贈。
故郷を愛する強い思いが見て取れる。
帝展 特選作品
《暮春》1930年 広島県立美術館蔵
故郷 安芸太田市(高宮)の自宅のあった場所近くを描いたと言われている。
ニューヨーク万博出品作
《雨晴》1940年 二階堂美術館蔵
花鳥画で頭角を現した希望が、浮世絵風の美人画を描き画壇を驚かせた作品。
当時、アメリカでは浮世絵が好まれており、万博で、新たな画風に挑戦した。
ひとつひとつの画風の到達点が高いことにも注目してほしい。
波濤群鶴 1934年 個人蔵(前期のみ)
雄たけびをあげる鶴は自画像?迫力をまじかで体感して!
檜鷹図 1942年 華鴒大塚美術館蔵
金地に背景に、装飾的で大胆な構図は、
まさに琳派。THE狩野派と言える作風。
西洋絵画風のモチーフ、カラフルな色彩が目を引く
《室内》1952年 広島県立美術館蔵
今回、児玉希望の代表作を網羅しつつ、
師の川合玉堂や盟友・伊東深水ら関係の深い作家の作品も合わせ、
希望の画業を多角的に紹介。
時代を象徴する巨匠たちとの競演!
児玉希望の師匠
川合玉堂 本潭 1929年 大倉集古館蔵
入口入ってすぐに、師匠の川合玉堂と児玉希望の
渓流を描いた作品が展示されています。
激しくうねる急流、沸き立つしぶき。
徹底した写生の重要性を説き、児玉希望の画業の根幹をなす素地を作った。
横山大観《正気放光》1942年 海上自衛隊第1術科学校教育参考館蔵
横山大観が江田島海軍兵学校に寄贈。
終戦後は一時、進駐軍に没収されるのを防ぐため、厳島神社に預けられていたという。
児玉希望の出身地 安芸高田の人気メニュー
柚子ヴぁたーケーキセット 1200円(税込)
鑑賞後にティールームでどうぞ!
【期間】10月4日(金)~12月1日(日)
【時間】9:00~17:00(※金曜日は19:00まで)※最終入場は閉館30分前
【場所】広島県立美術館 3階企画展示室(広島市中区上幟町2-22)
【入場料(税込)】
当日券:一般:1,500円 高・大学生:1,000円
前売券:一般:1,300円 高・大学生: 800円
※小中学生無料
※障がい者手帳提示で、本人と介助者1名半額
[プレイガイド]
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その他、市内プレイガイド等で販売
【お問い合わせ】
広島県立美術館 TEL:082-221-6246
RCC事業部 TEL:082-222-1133(平日10時~17時)
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