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「帰れる希望なく感情湧かない…」広島市の道路陥没 避難生活続く住民の疲れと不安 復旧工事続く 下水管の破損状況など調べ

先週、広島市の道路で大規模な陥没が発生し、30日で4日となりました。市は引き続き下水管の調査など復旧工事を続けています。この週末も避難生活をした住民からは疲れと不安の声が聞かれます。

梅川千輝 記者
「広島市西区の道路陥没現場です。建物がいまだ大きく傾いているのがわかります。30日も重機を入れての復旧作業が続いています」

今月26日、広島市西区福島町の交差点付近で、最大およそ2メートの深さの大規模な陥没が起き、周辺の建物、少なくとも11棟に傾きやひび割れの被害が出ました。

付近の地下30メートルでは掘削機を使って下水管を設置する工事が行われていました。

広島市は陥没した道路を埋め戻す作業を終え、30日は地下2メートルのあたりに通っている下水管の破損状況を調べています。

陥没した交差点の近くの会社に勤める男性です。陥没が発生した時間は会社の中にいました。

現場近くの会社員
「少し揺れたな。地震かトラックが通ったかなくらい。外に出たら大事になっていたので驚いた」

会社員 撮影動画
「え…マジ? え、なんで?」

道路の陥没直後に男性が撮影した動画です。

現場近くの会社員
「コーンがあるところから水が噴き出していた。道路もひび割れたような状況だったので、自分の身の回りでこんなことが起きると正直、思わなかった」

会社は規制線の内側に位置し、不便を感じることもあるといいます。

現場近くの会社員
「道路があちら側に出られないのでそれが不便だなというところと規制線が張られているので入るのも面倒だと感じる。1秒でも早く普通の生活に戻れるようにしてほしい」

2か所あった避難所は1か所のみとなり、30日正午現在、4世帯6人が避難しています。

住宅が傾くなどの被害を受けた82歳の女性です。この週末は建設業者が手配したホテルで過ごしました。

住宅被害を受けた女性(82歳)
「ぼーっとして何を考えていいかわからない…。ボロでもいいからやっぱり家がいいと夫も言っていた」

女性はホテルからの通院などで慣れない道に不安を感じているといいます。

住宅被害を受けた女性(82歳)
「自宅からだと大体信号もわかる。ここを通れば真っ直ぐ行けるなど。恐怖心がある。きょうは倍以上時間がかかった」

女性は少なくとも10月中旬まではホテルで避難生活を送る予定で、その後の見通しは立っていません。

住宅被害を受けた女性(82歳)
「あそこを修理してもらっても住まない。何の感情も湧かない。帰れる希望があるなら考え方も違うと思うが、自分の中では帰れないと思っているから何の感情もない」

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