28日にフィリピンの東海上で発生した台風18号は、北よりへと進路をかえています。すでに強い勢力となっていて中心付近には台風の目も現れました。これから発達の最盛期を迎えると見られます。
このあと台風は台湾周辺から先島諸島付近へ向かう予想です。気象庁が発表している5日先の進路予想のその先の傾向も含めて、気象庁やアメリカ・ヨーロッパの海外予報機関の予想もあわせて見ていきます。
気象庁(JMA)
台風18号は、さらに発達して1日(火)午後9時には台湾の南の海上付近を中心とする予報円で「非常に強い勢力」となる予想です。その後は先島諸島付近や沖縄周辺へと進み、さらに北東方向へと進んで九州の西の東シナ海へと進む予想です。
さらにその後は、朝鮮半島付近へと北上していく予想となっています。気象庁が発表している台風の進路予想では5日先の予報円がかなり大きくなっていますが、台風以外の日々の天気で使用されている他の計算モデル(GSMモデル)や週間天気予報などで使われている予報モデル(アンサンブル予報モデル)の計算結果を見ると進行速度は台風の進路予想図よりもかなり早めとなっています。
【画像で確認】九州に影響の可能性も 10月4日(金)までの雨・風シミュレーション
九州への接近のタイミングにはかなりブレ幅がありますが、東寄りの進路を通れば九州方面にも直接的な影響が出る可能性があります。
アメリカ海軍(JTWC)
アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。現在、台風17号と台風18号の2つの進路予想を発表しています。
台風18号は進路を次第に北寄りへと変えて沖縄周辺へと発達しながら北上する予想です。最大風速の予想をみると気象庁と同様に台湾の南の海上で発達のピークを迎えて、一時的に非常に強い勢力へと発達する予想となっています。
ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります)
アメリカ海洋大気庁(NOAA)
アメリカ海洋大気庁はアンサンブル予報の結果について発表しています。「アンサンブル予報」は、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。
台風18号は北上して沖縄から台湾の間あたりを通過したあと、東シナ海から九州方面へと進む予想データが多くなっています。まだ予報のバラツキはありますが、基本的には東シナ海を北上して朝鮮半島へと向かう予想データが多くなっています。一部の予想データには九州にかなり接近するものもあります。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
ヨーロッパの予想もアメリカの予報モデルとほぼ同じようなコースを示しています。
【画像で確認】九州に影響の可能性も 10月4日(金)までの雨・風シミュレーション
台風18号 日米欧ともに九州の西の海上を北上予想 進行速度に大きな差
気象庁やアメリカ、ヨーロッパのアンサンブル予報モデルの結果のうち、10月4日(木)夜9時の予想結果の比較です。東シナ海を北上して朝鮮半島へ向かう可能性を示すデータで比較的そろっていますが、北上のタイミングが異なっています。気象庁のアンサンブル予報では4日夜には朝鮮半島へと進んでいますが、アメリカやヨーロッパでは九州の西の海上です。
アンサンブル予報結果(日本・気象庁)【画像で確認】
気象庁のアンサンブル予報の結果をみると、気象庁が発表している台風18号の進路予想よりも、北上のタイミングが早い結果を示す恵さん結果が多く見られます。
アンサンブル予報結果(アメリカ・JTWC)【画像で確認】
【画像で確認】九州に影響の可能性も 10月4日(金)までの雨・風シミュレーション
アンサンブル予報結果(ヨーロッパ・ECMWF)【画像で確認】
気象庁(JMA)
アメリカ海軍(JTWC)
アメリカ海洋大気庁(NOAA)
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
【画像で確認】九州に影響の可能性も 10月4日(金)までの雨・風シミュレーション
※台風の最新情報については気象庁発表する台風情報をご確認ください。
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