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【台風情報】24時間以内に台風10号発生へ マリアナ諸島付近 気象庁発表 予報円大きくても来週に“本州直撃”のおそれ 欧米予報機関との進路予想比較 5日より先の進路は    

マリアナ諸島付近の熱帯低気圧 24時間以内に台風10号へ発達予想

21日、気象庁はマリアナ諸島付近にある熱帯低気圧について5日先までの進路予想の発表を始めています。24時間以内に台風へと発達する可能性がある熱帯低気圧については進路予想を発表するためです。

22日午前0時現在、熱帯低気圧はマリアナ諸島付近をゆっくりとした速さで西北西へと進んでいます。24時間以内に中心付近の最大風速が台風の基準である17.2m/s以上となる見込みです。台風となれば台風10号となります。

このあと進路を北よりに変えて日本列島に向かって北上する予想です。発達して暴風域を伴うようになり、現時点の予想では26日(月)午後には本州のすぐ南の海上を中心とする予報円に達する見込みです。

台風進路予想モデルとは異なりますが、日々の天気予報で使われる数値予報モデルの結果では、来週前半に低気圧または熱帯低気圧の熱帯じょう乱を示す渦を巻いたものが本州のすぐ南まで接近すると予想されています。

【画像で詳しく見る】熱帯じょう乱が日本のすぐ南へ 27日(火)までの雨・風シミュレーション

ただ予報円の大きさを見ても分かるように、まだ予想にはかなりのブレ幅があるため、日本のどのあたりに接近する可能性があるかは確定的なことは言えない段階です。

来週前半に日本列島“直撃”データも アメリカ予想モデル

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

 

21日午後の時点でまだ進路予想は発表していませんが、気象庁が進路予想を発表している熱帯低気圧について赤い丸で表示しています。これらの丸が示す雲域はJTWCの監視対象となったことを意味しています。JTWCでは、監視対象の雲域が定めた基準以上に発達すると予想される場合に、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けした形で情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。

LOW(黄):監視対象ではあるが、今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性は低い
MEDIUM(オレンジ):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する可能性も高まっているが、発達するには24時間以上かかる見込み
HIGH(赤):今後24時間以内に基準以上の熱帯低気圧に発達する見込み

台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。

アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報の結果をみると、まだブレ幅は大きいものの多くのデータが西日本から東日本への接近を示唆する予想データとなっています。

具体的に27日(火)9時時点のアンサンブル予想の結果一覧をみると、熱帯じょう乱が日本付近に存在するメンバーが多くなっています。

一方、沖縄のすぐ東の海上にも熱帯低気圧がありますが、これについてアメリカ海洋大気庁はアンサンブル予想の結果も公表しています。それによりますと、この熱帯低気圧は特に発達することはなく、西南西へと進む予想となっています。台風になる可能性は低いとみられています。

【画像で詳しく見る】熱帯じょう乱が日本のすぐ南へ 27日(火)までの雨・風シミュレーション

ヨーロッパの予想モデルも多くのデータが日本への接近を示唆

ヨーロッパ中期予報センターのアンサンブル予報結果です。アメリカモデルと同じように多くのデータが西日本から東日本へと接近する可能性を示唆しています。

27日(火)午後の時点で日本付近に熱帯じょう乱を示すメンバーも多くなっています。

【画像で詳しく見る】熱帯じょう乱が日本のすぐ南へ 27日(火)までの雨・風シミュレーション

気象庁やアメリカ・ヨーロッパなど海外モデルの予想をみると、まだブレ幅がとても大きな段階ですが、来週に台風10号が日本付近へと接近する可能性をいずれも示唆しています。何かしらの影響を受ける可能性がありますので、今後の台風情報にご留意ください。

※正式な台風に関する予報については気象庁が発表する情報を確認してください。

 

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