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犠牲者77人 広島土砂災害から10年 一日を振り返る

広島土砂災害の被災地は、8月20日未明から追悼の祈りに包まれました。被災から10年となった1日をまとめました。

広島市安佐南区八木にある慰霊碑では小雨が降るなか、遺族が静かに祈りを捧げていました。

10年前の8月20日未明、広島市北部で「線状降水帯」が発生。集中豪雨による土石流が多発し、災害関連死を含めて、77人が亡くなりました。

土砂災害を契機に整備された砂防ダムの1つには、メッセージが投影されました。

緑井上組町内会 西村斉時 会長
「忘れないというかたちでね、それは未来へつないでいかなくちゃいけない、次の世代へつないでいかなくちゃいけない」

夜が明け、八木地区にある小学校にも住民らが集まりました。

安佐南区で被災10年ぶりに献花
「孫が生まれた年なんですよ。ちょうど。やっとお供えに来れて、うれしかった。みんなを守ってくださいとお祈りしました」

慰霊碑にはことし新たに災害関連死で亡くなった3人の名前が刻まれました。

広島市 松井一実 市長
「教訓として胸に刻み、災害に強い街づくりを進め、誰もが安心安全に暮らせる街の実現に向けて被災地域のみなさまと一丸となり、全力で取り組む」

宮本祥子 さん
「あっという間だったなって思いますね、本当に。つい、この間のような気がする。災害さえなければ、あのままあの家に住んでいたし、父も母も元気で。元気で3人で楽しく幸せに暮らしていたのかなって思います」

災害以降、広島市では砂防ダムの建設や広域避難路の整備が進められています。

立川新三 さんは、兄夫婦を亡くしました。

立川新三 さん
「元気にしとるか、仲良くしとるかと手を合わせた。家内もそっちに行ったが、仲良くしてくれているかと。あとは復興だけを心待ちにしている。団地に人数が増えれば行事もできるし、生きているうちにやってもらいたい」

広島土砂災害から10年。被災地では犠牲者を悼む想いと、教訓を伝え続けるという誓いに包まれていました。

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