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カメムシ警報 出荷前のリンゴにも被害「かなり心配」 別の果物産地でも被害か 広島

ことし、広島県ではカメムシが多いようなんですが、秋の実りにも影響です。リンゴ園でも出荷を控えたリンゴに被害が出ています。

標高500mあまり、広島県庄原市高野町のリンゴ園です。盆明けには早生ものの「シナノレッド」の出荷が始まりますが…

長曽国博 園主
「ちょっとこれ、ひどいんですけど、これリンゴ1個に対して、1、2、3、4、5か所くらいに吸汁してるあとが残っていて、ちょっと商品にならないような感じですね」

カメムシに果汁を吸われた実が、少なくありません。被害の程度にもよりますが、出荷できないため、ジュースなどの加工用に回されます。

長曽国博 園主
「収穫してみないと最終的には分からないですけど、1割・2割じゃすまないのじゃないかなと思っていますね」

カメムシの被害は町内のリンゴ園全体で出ていて、地元の果樹園芸組合は「詳しい状況は分からないが、かなり心配している」と話しています。

犯人のカメムシは、主に3種類ありますが一番多いのがチャバネアオカメムシです。広島県の調査では、先月までの3か月間に県内全ての調査地点で、過去10年で最も多い数を観測。高野町の場合は平年の32倍に及んでいます。

県は、5月に注意報、7月には警報を出して防除を呼び掛けています。

このリンゴ園で被害が出始めたのは先月下旬…。すぐにカメムシ専用の農薬に切り替えましたが…

長曽国博 園主
「やっぱり絶対量が多いので、防除する以上にどんどんやって来るような状況だったと思うんですけど。カメムシの量が減らずに被害が出ていったという感じですね」

今は一時期に比べカメムシの数は減っていて、園主の長曽さんはこれ以上、被害が出ないよう最善を尽くしたいと話していました。

カメムシ大量発生の原因は、昨シーズンの暖冬と、エサの木の実が多かったこととみられています。

記者
「県内ではこのほか、ナシやブドウの産地でもカメムシの被害が出ていると聞きます。これから秋の実りにどの程度の影響が出るのか、気になります」

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