気象予報士の解説で使う天気図からは大まかな大気の流れを読み取ることができます。しかし、実際の私たちの身の周りの風でみると様々な風が吹いています。例えば、地形による風、「海風」と「陸風」です。
簡単に言うと、海から陸に向かって吹く地上の風を「海風」と言い、逆方向に吹く風を「陸風」と言います。
この2つの風が発生するのは、陸地と海上での気温の変化の差によるものです。陸上の方が気温の変化が大きく、海上の方が気温の変化が小さいのです。日中の道路のコンクリートを触るとかなり熱くなりますが、屋外プールの水はそこまで熱くならないことと同じ原理です。
地上の空気の方が、太陽のエネルギーによって早く暖まるので、上空に向かう空気の流れができます。その地上の空気を補うように海から陸に「海風」が吹くのです。つまり、海風は日中に吹く風になります。
一方で、夜間になると、地上では空気が早く冷えるので上空から地上に下りる空気の流れが発生し、陸から海に向かう「陸風」が発生するのです。
沿岸部にお住いの方は、海風や陸風の変化を感じやすいはずです。いかがでしょうか。ちなみに、この海風や陸風が互いに入れ替わる時の無風の状態が凪になりますよ。
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