10月の3連休は、秋晴れの空の下で一風変わった熱いバトルが繰り広げられました。鮮やかな色とりどりのティラノサウルスたちが、全力で駆け抜けました。

末川徹記者
「3連休は良い天気に恵まれました。立っているだけで暑いですが、隣にいる人はもっと暑いと思います。意気込みをお願いします」

参加者
「転ばないように頑張ります。楽しみます」

ティラノサウルスによるラジオ体操で幕開け

広島県安芸高田市で開催された祭で、今年初めて企画された「ティラノサウルスレース」です。

ラジオ体操では、着ぐるみをまとった参加者たちが一堂に会し、準備運動に励むシュールな光景が広がります。

参加したのは、成獣のオス・メス、そして小学生以下の幼獣を合わせた3部門。その中で最年少となったのが、3歳の住田汎凛(ふうり)ちゃん。

汎凛ちゃんは大きな着ぐるみではなく、小さな尻尾がついた服を着て参加。ところが、レースが始まる前に泣き出してしまいました。果たして、走ることはできたのでしょうか。

本物の恐竜も驚くであろう「猛ダッシュ」

レースは、50メートル先のゴールを目指し、途中に置かれた「肉のぬいぐるみ」を拾い上げて猛ダッシュを見せます。実際の恐竜もここまで全力ではなかっただろうと思わせるほどの勝負です。

レースの参加者
「めちゃくちゃ楽しい。(順位は?)3位だった。人生の中でやりたいことの1つの夢が叶った」

涙から一転 3歳が見せた笑顔の力走

迎えた幼獣の部。直前まで泣いていた汎凛ちゃんでしたが、スタート前にはその表情が笑顔に変わっていました。沿道から家族が見守るなか、一人で最後まで走り抜きます。

母・紗衣さん
 「幼稚園で運動会の練習で走っている。それより早く走れた。感動した。感無量です」

広島無敗の「絶対王者」が登場 賞品は?

大迫力の「成獣オスの部・決勝」。オスの成獣ともなるとさすがの迫力です。激戦を制し、府中町から来た濱本直哉さんが1位でゴールしました。

実は濱本さん、これまで参加した3つの大会すべてで優勝しています。

濱本直哉さん
 「「楽勝って言ってはいけないが、広島で負けなし。ティラノになりきることが大事」

優勝を果たした濱本さんたちには、地元で収穫された新米がプレゼントされ、会場は大きな拍手に包まれました。

過疎化に挑む地域 祭りの存続への思い

大盛況となった今回の新企画ですが、その裏には地域を盛り上げたいという、地元の人々の思いがありました。

実行委員長 井川誠三さん
「形を変えても、(祭りを)残していかないと中山間地域は人口が減少している。少しでも楽しいことを見つけてやっていきたいのが我々の思い。もっと盛り上がることがあるのではと期待」

伝統ある祭りの形を変えてでも未来へ残したい。恐竜たちの走りが、まちを明るく活気づけていました。